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文章は会長が担当。スウィング・ガールズへの愛にあふれてます。

<1部曲目解説>

(注)筆者は、映画「スウィング・ガールズ」おたくです。

イン・ザ・ムード
 グレン・ミラー楽団で1930年代に大ヒットしたお馴染みのスウィング・ナンバーですが、グレン・ミラーが演奏し始める前はアーティ・ショウ楽団がよく演奏していました。
1984年の映画「瀬戸内少年野球団」のメイン・テーマとして採り上げられたほか、TV−CMの音楽として採用されることも非常に多く、最も有名なスウィング・ナンバーのひとつでしょう。
2004年に大ヒットした映画「スウィング・ガールズ」でもごく一部ですが演奏されています。

セントルイス・ブルース・マーチ
 W.C.ハンディの「セントルイス・ブルース」をマーチ風にアレンジした曲です。この曲もグレン・ミラーによって有名になりました。
グレン・ミラーは第二次世界大戦中、空軍の慰問楽団を結成し、戦地を回って、演奏していました。ある日の将軍の前での閲兵式の時、行進している兵士たちは疲労困憊の様子でした。
それを見たグレンはお堅い行進曲でなく、「セントルイス・ブルース・マーチ」を演奏します。上官はカンカンになって怒りますが、兵士たちの表情は和み、表情には笑みがこぼれます。
 1954年の映画「グレン・ミラー物語」のワンシーンです。

ムーンライト・セレナーデ
 実はあまり多くないグレン・ミラー自身の筆になる曲で、バンドのテーマ曲として盛んに演奏されました。
この曲のリード・メロディは元々はトランペットの担当だったのですが、リハーサルの時にトランペット奏者がマウスピースを歯にぶつけてケガをし、急遽クラリネットが交代しました。そんな偶然の事故により、独特のグレン・ミラー・サウンドが生まれたのでした。
 これも「グレン・ミラー物語」に出て来るエピソード。良く出来たハナシですが、出来過ぎのような気もしますね。
 「スウィング・ガールズ」でもクライマックスシーンの3曲のうちの最初の曲として演奏されています。

シング・シング・シング
 作詞家、作曲家、歌手、トランペット奏者、バンド・リーダーとして活躍したルイ・プリマが作曲した曲ですが、1936年に出版されると同時に大反響を呼びました。無論、プリマの楽団でも演奏されたのですが、最も有名になったのは1938年1月のベニー・グッドマン楽団がカーネギー・ホールで行った演
奏で、グッドマンのクラリネット、ハリー・ジェイムズのトランペット、ジーン・クルーパのドラムの各ソロは当時から今日に至るまで多くの人々を魅了しています。
 「スウィング・ガールズ」ではクライマックスの演奏シーンの大トリを飾る曲で、アフリカの大地を思わせるプリミティウ゛なドラムに先導され、斬れば鮮血ほとばしるが如き熱いソロが繰り広げられます。

 さて、締めの言葉は矢張りこれでしょう。 
「スウィングすっぞぉ〜!」




   
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