会長あいさつ
S47年卒 井手 浩一
<指揮者紹介> 音楽に 捧げた髪の 在りし日の チェロとともに 井手宅通う
●戒能 哲雄(S57年卒)
♪第一部の一人目の指揮者を紹介します。(紹介者が一つ下の後輩なので、少々偏った紹介になりますことお許し下さい。)
音楽をこよなく愛す高知のチェロ奏者、戒能哲雄です。もちろんプロではありませんが・・・。
私が中3のとき、当時は弱小吹奏楽部で活動していた私に、「東高の吹奏楽部の部長をしている男の子がいるのよ。とてもすばらしい子でね、ぜひ、一回東高へ行って、会っていろいろ話をきいてごらん。部活動も見学させてもらいなさい!きっと東高に行きたくなるから・・・。」と、とても熱心に東高を勧めてくれる先生がいました。学級担任でも、教科担任でもなかったO中学校から転勤してきた国語の先生が、どうしてこんなにも熱心に話をしてくれるんだろうと、不思議に思っていました。残念ながら、「東高一人体験入学&部活動体験」をする勇気がなかったので、先生の好意を無にしてしまった私ですが、もし、そのとき東高に行っていたら、K先生一押しの素敵な戒能先輩に他の同級生より一足先に出会えていたはず。
高校に入学して出会った戒能さんは、細い体で80人もの高校生吹奏楽部員を束ねる委員長であり(部長をどうして委員長と言っていたのかはいまだ謎です。)、数多くの楽器を臨機応変にこなす打楽器奏者でした。新入部員の私に、部長というだけでも、おそれおおいのですが、先輩方から、「あいつはなあ、シンバルを叩かせたら、松山一、いや愛媛一なんよ。」と言われており、K先生一押しの戒能さんってやっぱりすごい人なんだなと改めて思いました。シンバルだけでなく、ティンパニを叩いている姿もとても勇壮でした。あんなに細いのに・・・・。
立場上、指揮をすることもしばしば。しょうもないことは言わない、必要なことを少々早口ですぱっと言い、できるまで何回も要求され、時には先生の合奏より緊張するときがあったのは私だけでしょうか・・・。
先輩が3年の夏、いろいろあって四国大会で2位、全国大会まであともう一歩だったことを聞き、普門館を思いながら、とても残念がっていた姿も思い出されます。
相変わらず、ちょっと早口で、パーカッションもできる、チェロもできる、速記もできる、そして指揮もできる、そして50超えても今なお、高校生のときの体型を保っている素敵な先輩、戒能哲雄が久々に「音萌の会」で指揮をします。
今宵は、吹奏楽の名曲を細身のからだが作り出す繊細な音(もし、繊細でなかったら、それは指揮者のせいではなく、指揮者の要求の3分の1も答えることのできなかった奏者の責任であることはまちがいありません。)と、流れるような棒の動きをお楽しみください。♪
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