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大阪旅行記

平成6年卒 大元佳奈

 この度の地震で被害に遭われた方、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興をお祈り申し上げます

 最近やたらと旅行に行っているおーもとですが、5月12日大阪市立美術館で開催された「江戸の戯画」展の歌川国芳「金魚づくし」に惹かれて行ってきました、大阪へ!
 大阪に行くたびに迷子になる私は、美術館の近くに宿をとるぞ、とよく調べもせず「お誕生月の方、1泊1000円」とう宿をチョイス。だいぶ暗くなってから新今宮駅に到着した私はすぐに目的のホテルを発見。なんて良い立地!迷子になりようがありません。ホームからもホテルの裏側が見える場所でした。駅からほんの数十メートルのあいだに道の反対側に気になる建物が…「あいりん地区職業安定所」これがあの有名な!とまあ、だいたいこの時にこの地区の特徴が解ったわけですが、ホテルは一般の方でも一泊1700円。レディースルームに通してくれたので、他のフロアはわかりませんが、3畳和室、風呂とトイレは部屋にはなく共同のものが特定のフロアにあります。
ワクワクしながら鉄製の団地仕様のドアをを明けるとなぜか赤い壁紙に、半分にたたまれた青い布団。靴がようやく脱げるかなという三和土に三畳…実際には大きな柱と小さな折りたたみテーブルがあるので実質二畳の畳のお部屋でした。しかし、テレビとエアコンと冷蔵庫があります。素晴らしい!私はなんだかとても楽しくなって、布団の上に座って牢名主風写真を自撮りしたり、ホテルからの「当ホテルは、住民票を置くことが可能です」という見慣れないお知らせに驚いたり、もうこんなに宿で盛り上がったことはありませんな。しかしさすがに外出は近くのコンビニだけにしておきました。一晩中駅メロが鳴り響いていましたが、新今宮駅のメロディは「新世界」。ぜんぜん不快にはなりませんでした。
 翌朝は早起きして早々にチェックアウト。美術館の開館時間まで近くを探索です。
まずは人がいない早朝の新世界へ!スパワールド世界の大温泉が気になりながら、ジャンジャン横町を抜け、巨大な看板の写真を撮りまくり、新世界国際劇場の自由すぎる映画の煽り文句に、配給会社の許可取ってるのかなと気になったり、「ダンケルク」と「悟空伝」の二本立てってどういう組み合わせや!とつっこんでみたり。
 初めて見た通天閣には、東京タワーやスカイツリーには無い神々しさを感じました。さらに歩いていくと、真田幸村戦死の地という安居神社があり、その近くにやたらと大きなお寺がありました。
一心寺というお寺で劇場や茶房も併設されています。気になって後で調べたら、施餓鬼法要で有名なお寺で、遺骨で作られた白い仏さまが置かれているとか。新しい建造物が多かったので、新しいお寺かと思っていましたが、由緒あるお寺でした。
 その後、じゃりン子チエの歌に出てくる茶臼山へ。山といっても小高い丘程度。大阪夏の陣の本陣だったそうですが、日本史に疎くてピンと来ません。池と赤い橋と通天閣。ミスマッチのようで美しい。どんこが釣れるかは不明です。
 さて、いい時間になったので美術館へ。私は前から10番目くらいだったのですが、入場の時には長い列になっていました。金魚は前期のみの展示で、入替前の最後の週末だったからでしょう。入場と同時に真っ先に金魚へ。国芳の金魚は小部屋に並んでいて、人が多くなると小品なので観にくくなります。初めて観ましたが、とにかく可愛い!擬人化された金魚がどれも表情豊かに自由に表現されています。9点揃うのは初めてとのこと。いやあ、わざわざ観に来てよかった!あらためて他の絵もゆっくりと鑑賞し、私が大好きな河鍋暁斎も、ゆるーいタッチの鳥羽絵も素晴らしかったです。帰りはピーチだったので、関空まで行かねばならず、短い滞在でしたがふだん見ないディープな大阪に触れることができました。いやあ、大阪はすごい!





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