痔は「やまいだれ」に寺と書きますが、「そば立つ、じっととどまる、峙」の意に由来し、仏教の寺院とは関係ないのです。昔はお寺までもってゆく一生治らない尻の病とされていましたが、今は適切な治療で治ることから「やまいだれ」に治を入れる時代といえます。
三大肛門疾患といえば、痔核(いぼ痔)・脱肛(で痔)、裂肛(きれ痔)・肛門潰瘍(慢性難治性裂肛)、肛門周囲膿瘍(はれ痔)・痔瘻(あな痔)等ですが、
最近はさらに、血栓性外痔核や肛門周囲皮膚炎(かゆ痔)も多く、これらを入れて五大肛門疾患とします。
痔核や脱肛・痔瘻は男性に、裂肛は便秘がちな女性に多い傾向です。
下痢・軟便傾向の人には痔瘻の傾向があります。
この図の下の段に各論があります。
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