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<第3部曲目紹介>

▼アルメニアン・ダンス パートT           (A・リード 作曲)
五つのアルメニアン民謡のメドレーで、それ自体独立した一つの組曲のような形式となっている。パートUと並んで、アルフレッド・リードの作品の中でも最も人気の高い曲の一つであり、今日でも盛んに演奏される。
 曲は「杏の木」「ヤマウズラの歌」「おーい、僕のナザン」「アラギャズ山」「行け、行け」の五曲から成るが、三曲目で2+3と3+2の混合した拍子が繰り返され、エキゾチックな旋律と相まって、独特の世界を作り上げている。


▼16世紀シャンソンによる変奏曲           (諏訪 雅彦 作曲)
  主題の旋律は16世紀の世俗シャンソン「若い娘」によっている。曲のあちこちに
近代的な響きは込められているものの、ほぼバロックから古典あたりの「疑似18世
紀様式」ともいえる曲であるので、古楽の演奏に臨むような敬虔な姿勢が要求され
ている。



▼行進曲「秋空に」                  (上岡 洋一 作曲)
1976年に日本吹奏楽指導者協会(JBA)作曲賞を受賞した作品で、1978年のイーストマン・ウインド・アンサンブルのコンサート・ツアーで取り上げられ、一躍有名になった。ややアップテンポで演奏すると一種の爽快感が生まれ、しかも日本の土俗的風景も思い浮かばせる名作である。


▼スラヴ行進曲                 (チャイコフスキー作曲)
  1876年にオスマン帝国軍によってセルビアのスラヴ人キリスト教徒が大量に殺害されるという事件が起こり、その追悼コンサートで演奏された「セルビア=ロシア行進曲」がこの曲の原型である。チャイコフスキーは、ここで二つのセルビア民謡と、当時のロシア帝国国家「神よツァーリを護りたまえ」を巧みに組み合わせて、熱狂的なクライマックスを作り上げている。



 


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