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2022.6.26華々しくデビュー戦を飾ったカルロヴェローチェ。
大野先輩が期待していたであろう牡馬です。応援しましょうね!
大野剛嗣先輩のこと

H6年卒 大元佳奈

 2022年3月、私たち音萌の会の会員である大野剛嗣さんが亡くなりました。まだ50歳という若さです。音萌の会で言うと平成3年卒になります。ずっと闘病されていたことも知らなかった私は突然の訃報に驚きにわかには信じられませんでした。しかし各界で活躍されていた先輩へのお悔やみのツイートを見る度にああ、現実なんだと受け入れざるを得ませんでした。
 大野先輩は私より3学年上なので本来なら接点は薄いはずです。しかし、平成3年の初夏、コンクールメンバーではなかった私は初心者数人でグラウンドの隅で音出しをしていました。そこへ現れたのは革ジャンに細身のジーンズ、ちょっと長めの髪にグランジっぽい髪飾りを付けた大野先輩でした。イギリスから帰国されていた先輩はファッションこそ奇抜でしたがとても気さくで、私たちの練習を見てくださいました。合奏の邪魔にならないようにするだけで退屈していた私たちはすぐに大野先輩に懐いてしまったのです。
 かつて開催された音萌の会の夏合宿では双海自然の館で女性陣が夕飯用のカレーを煮込んでいると「おれが見とっちゃるけん、練習してこい」とカレーの仕上げをしてくれました。人が集まらなくて会計の恐怖に震えている新年会に颯爽と現れ「パチンコで勝ったけん出しちゃる~」とポンと数万円払ってくださったこともあります。2015年の松山東高野球部が春の選抜に出場したときもアルプススタンドでいっしょに応援しました。
 子どものような自由な心と好奇心、楽しい・面白いことが大好きで、自分が高校生の頃に体験したコンクールを現役の子たちにも体験させてあげたいという思いから支援を惜しまない優しくて豪快な先輩でした。近年ではカーレースにご自身も出場し素晴らしい成績を収めており、また馬主としては海外レースに積極的なオーナーとして競馬ファンを楽しませてくれました。今年種牡馬になったマテラスカイの衝撃的な速さは忘れられません。
フェラーリを愛し、あっという間に次のレースステージに駆け抜けて行った先輩に、競馬をテーマにした曲を追悼曲として選びました。しんみりしたお別れじゃなく、次のレースのスタートへ大野先輩をにぎやかにお送りしましょう!


 


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