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東京右往左往
                 

平成6年卒 大元佳奈

 誰かから強力に誘われなければ、ほとんど愛媛県から出ることのないおーもとですが、最近は出張が多くなりました。昨年ロクソツの宮内さんと初めて東京に行った(観光目的)後、すでに2回も一人で上京しております。この11月にも一人で上京予定。そんな旅慣れたおーもとの体験記〜。

 08年9月3日(水)御茶ノ水にある某会館にて会議がありました。ネットを駆使して航空券と宿を予約した私。プチ引きこもりの私は旅行代理店には行きません。
 せっかく東京に行くんだから余分に一泊してゆっくりしたいところですが、なんと翌4日は巨人の坊ちゃんスタジアムでの公式戦。当然有給休暇とチケットをとってる私は、4日の昼の便で帰らなくてはいけません。私が東京に行くのに巨人が松山に来るなんて皮肉だなあ。まあ仕方ないので、朝イチの便で上京し、会議の前に観光することにしました。
 すでに3回目の羽田空港ですが、手荷物を受け取ってモノレールに乗るまでに1時間かかってしまいました。で、浜松町で乗り換えて、秋葉原で山手線を降りました。
 会議まで3時間ぐらいあるので、秋葉原から寄り道しながら神田神保町で古書店を回って御茶ノ水まで歩いていくという計画。ウォーキングで鍛えてあるのでへっちゃらだと思ってたのですが…。この日の東京の暑いこと!スーツ姿の私は重い荷物を持ち、慣れない幅細の靴で痛い思いをしながら大汗をかきかき歩き始めました。

 秋葉原では数軒のぞいただけで飽きてしまい、いちばんのお目当てである古書街を目指して歩き始めました。途中でドラマのロケをやっていたんですが、それは後から地図で確認すると都立工芸高校の横。そしてなぜか見慣れた東京ドームが見えてきました。さすがに東京に不案内な私でも異変に気付きます。あれ、ここって水道橋?巨人のいないドームに来たって仕方ないのに!パニックになった私はひとまず秋葉原駅に帰り、地図を確認して、悩んだ揚げ句、結局電車に乗って御茶ノ水駅まで移動。重い荷物はロッカーに預けて、今度こそ古書街方面へ歩き出したのです。御茶ノ水駅橋口って何のことかなーとか思いながら。そして数分後、地図によるとそろそろ明治大学が見えてくるはずなのに、これって日大だよねーと思ってたら、線路の向こうに明大が。あら、一本手前の筋だったのか。まあいいや踏切で向こうに渡れば、と思ったらいっこうに踏み切りも陸橋もありません。フェンスの向こうに見えてるのに〜!で、数百メートル南下してようやく高架の下から神保町へ。うう、地図には「駅から徒歩8分」って書いてあるのに、もう20分は歩いてる…。
 そこからは奇蹟でお目当ての児童書専門古書店を見付け、古書街を堪能し、今度はちゃんと8分で御茶ノ水駅に帰り、ロッカーから荷物を出してなんとか会議場所までたどりつきました。せっかくのスーツはヨレヨレです。

 会議が終わって東京の友人と御茶ノ水駅で待ち合わせ。ところが駅に着いたというメールがあったのに友人が見あたりません。そこでやっと出口が二つあることに気づきました。なるほど、松山市駅でも北と南があるわな。で、友人と駅の近くで飲んで、神田明神でお参り。妙にマッチョな狛犬や変なおみくじの機械に爆笑した後、東京駅で友人と別れ、蒲田の宿にたどり着いてふと万歩計を見たら16700歩という表示…。うーん、よく運動したなあ。都会の人がみんな筋肉質な脚をしている理由が分かったぞ!って言うか、そもそもなんで蒲田に宿とっちゃったんだろう?

 そうして翌日、大量に仕入れた本とともに帰松し、坊ちゃんスタジアムに直行。巨人戦を大荷物を抱えながら観戦したのでありました。

 教訓:出口はよく確認すること。







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