近況報告
H26年卒 八木瞳
東高吹奏楽部の皆さん、こんにちは!あっという間に夏がやってきましたね。この機会に、私の現状を踏まえて皆さんに何かお伝えできればと思いますので、よろしければ目をお通しください。
・軽く自己紹介
一年生の皆さんは初めまして!昨年度までフルートパートに所属していた八木瞳です。現在、大学では理学部生物学科に所属し、九大フィルハーモニーオーケストラの木管パートでフルートを担当させていただいております。
・高校と大学の違い(部活編)
部活に限って言うならば、運営が自力だというところが最も大きいでしょう。幹部の先輩方が数百万にも及ぶ活動費を動かしていらっしゃるのを目の当たりにすると、やはり圧倒されますね。
私が所属する九大フィルでは、海外でもご活躍されている指揮者や講師の先生方をお呼びし、レッスンをしていただく機会があります。そして、この方々とのやり取りも、幹部の先輩方が行います。その他、年に2回の定期演奏会の運営(これは一回生が中心)や、合宿、依頼演奏に関する仕事等も、すべて自力でこなさなければなりません。個々の責任は重いですが、そのぶん、団体の一構成員としての自覚も強くなるように思います。
そして、私が感じたのは、先輩方の音楽に対する意識の高さとその圧倒的技術力です。先輩方の音を聴くと、自分自身のレベルの低さと練習不足を思い知らされます。九大フィルの歴史と伝統に恥じない演奏ができるよう頑張らなければ、と思う毎日です。
・高校と大学の違い(生活編)
部活以外の面について。同じ学科の人たちが口を揃えて言うのは、「大学生って、思ってたより忙しい…!」ということ。何故か文系は必修科目が少なく、比較的楽だそうですが。高校生の時(とりわけ高3の秋以降)は、大学に入ればパラダイスだと思い込みがちですが、私個人の感想としては、部活と運動会の準備と提出日間近の宿題の山に追われていた昨年の夏よりも、今のほうがむしろ忙しいように感じますね。一人暮らしとなって自分でやらなければならないこと
が増えるからというのも大きいですが、ついでに脅しておくと勉強も格段に難しくなります。単位を落とす人も大勢います。実際に、現在私が取っている講義は、再履修となった二回生もたくさん受講なさっています。
・高校を振り返って
これまで、大学の大変さばかりを強調してきました。夢の大学生活を思い描いていた皆さん、大変申し訳ありません。ですが、以上の感想はあくまでも私の主観に基づくものであり、皆さん自身が何を選択していくかによって状況は大きく変化しますから、どうぞご安心ください。
大学に入学してまだ半年も経っていませんが、高校時代はずいぶん昔のことのように思えます。受験生0学期という言葉にうんざりしたこと、新しい顧問の先生にお会いしたこと、だんだん数学に追いつけなくなって焦ったこと、最後のコンクールで思うような結果が出せなかったこと、運動会前に徹夜で楽しく作業したこと、クラスで受験に向けて頑張ったこと、…。三年生の皆さん、最後の方はこれからのお楽しみですね。なんだかんだ言って、後で全部いい思い出になるので大丈夫です。何事も、ベストを尽くしてください。私が言えるのはそれくらいです。
・最後に
言うまでもないことですが、感謝の気持ちを忘れないようにしてください。顧問の先生をはじめとした運営に関わってくださる方、様々な面からサポートしてくださるOBの方々、吹奏楽部の活動を許可してくださっている学校や進路科の先生方、勉強の最中に練習の音が聞こえてきても許してくれる東高の受験生、そしてあらゆる点で支えてくれる大切な家族。これらの人々の存在を、くれぐれも当然のことだと勘違いしないようにしてくださいね。
なんだか偉そうに書いてきたような気がいたします。ですが私の経験上、本当に偉い人は偉そうなことを言いませんから、それをお忘れなく。
7月9日 大学にて
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