会長あいさつ
S47年卒 井手浩一
音萌の会は第一回演奏会の丁度一年前に発足したので、今年で満37年が経過しま
す。人間の年齢で言うと、もはや堂々たる中年というところでしょうか。人間、生きていれば色々なことがあるように、OB会にも色んなことが起こります。今年は何時になく病人続きで、当てにしていたパートが空席になったり運営に支障が出たりで、これからはこういうトラブルが増えるのかもしれません。
ただ、長く続けていることの有り難さは、誰かにアクシデントがあれば残っているメンバーでどうにかしよう、ともかくやらなきゃ仕方がない、辛抱してやっていればそのうちまた病人も戻って来るさ‥‥という復元力があることでしょうか。
全員が集まるのは年に一度、八月のこの十日あまりのみですが(実際には最後の三日間が勝負)、最初に掲げた灯りは、これからも絶やすことなく燃やし続けたいと思っています。この会の参加資格は松山東高の卒業生ということだけで、他の制限は一切ありません。ただ、メンバーに共通しているのは音楽への飽くなき好奇心、みんなで集まることを佳しとする親和性でしょうか。仕事の関係で本番当日は松山に居られないけれども、せめて練習だけでもとある日突然現れて、パラパラッと吹いて帰る会員も居ます。或いは厄落としには「長い物」が良いとホルンやバスクラ(いずれも管が長いです)を購入するメンバーもちらほら。そういう我々の気風が今夜の演奏に表れればな、と思います。それでは、夏のひととき、現役高校生の素晴らしい(我々よりずっと上手です!)演奏と合わせてお楽しみ下さい。
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