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マイスタージンガーにかけまして芸術への献身のお題。潤美ちゃんは結婚資金を捧げました(?)
お題:「芸術への献身〜音楽の神様に心酔する信者たち〜」

 H11年卒 鈴木 潤美

 皆様、本日はお忙しい中演奏会にお越し下さいましてありがとうございます。

 先日、仕事でイギリスに滞在している学生時代の師匠から
「同僚に、『日本には八百万の神様が居て、かまどにはかまどの神様が、空気には空気の神様が、鉛筆には鉛筆の神様が居るんだよー。』と話すと、『鉛筆の神様?それは凄い!』と驚かれたよ。」
という話を聞きました。そういえば今、「トイレの神様」なんて曲も流行ってますね。

 皆様の目の前に居る音萌会員たちは、間違いなく「音楽の神様」の熱狂的信者(?)達でしょう。
まぁ、音楽の神様と一言で言っても細分化すると色々あるわけで。「クラッシックの神様」「ロックの神様」はたまた「ヒップホップの神様」「演歌の神様」なんてのも。因みにワタシは学生時代から「ロックの神様」とご縁が深く、ちょっと派手なおにーちゃん達の参拝(要するにライブを観に行く)と称して各地に出没していましたねぇ・・・。
今では都市伝説のように語り継がれる「毎年演奏会の度に髪の色が違っていた。」というのも事実ですよー。ほほほ。あの頃は若かったですねぇ。

 さて、そんな私たちがどれほど音楽の神様に心酔しているかというと・・・お札やお守りならぬ銀色の円盤(CD・DVD)所有枚数は数知れず、高価な壷や印鑑の代わりに、舞台上で燦然と輝く楽器たち。あぁ・・・この楽器の総額って・・・考えるのも恐ろしい。しかも、「このマウスピースが・・・」「このリードが・・・」挙句の果てに「このケースが・・・」。音楽の神様へのお布施はとどまるところを知りません。かく言う私も「厄落としには長いものがえぇんよね!」と言い訳しながら今年遂に大きな楽器を購入しましたが。(注:一説によると厄落としに良いとされているのは「身に着ける」「長いもの」を「買ってもらう」事だそうです。)

 しかし、毎年お盆になると、ご先祖様と一緒に全国各地から松山に集結し、盆明けには何事も無かったかのように各地に散らばって日常生活に戻って行く・・・それこそが音楽の神様に、いえ、音萌の神様に心酔している証拠ではないでしょうか。皆様の前で演奏している信者(会員)の中には、演奏後すぐに移動し、明日からはいつもどおり仕事なんていう猛者も居るんですよ!・・・なんだかこうやって書いていたら、音萌の会が怪しい新興宗教団体みたいですね。うーん、そんな事はないんですよ?

 本日はそんな音楽バ・・・もとい、音楽を心の底から愛して止まない信者たちの演奏をお楽しみいただけると幸いです。




 

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