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プログラム制作秘話。

第45回のプログラムのこと

H6年卒 大元 佳奈 

 ずーっと暖めてきた構想があったのです。今度「展覧会の絵」を演奏するときには、ハルトマンの絵を見ないで各タイトルからの印象だけで「絵」を描こう!しかもふだん絵を描かないひとにも一人一点描いてもらおう!と。で、今回ついに「展覧会の絵」を演奏することになり、私は「キエフの大門」を描かせてもらおう。でもまあ、もしみんなが描いてくれなかったらいけないから、ボツ覚悟で描き始めようというのが7月ごろ。仕事の合間にコツコツ描いてやっと3枚。「殻をつけたひな鳥の踊り」は誰でも思いつくけど有名なアニメで。「サミュエル・ゴールデンベルクとシュムイレ」もネタはかなり前に思いついていました。シュムイレ、シュムイレ→シムラケン。似てはないですが。
さあ、練習にみんなが来たぞ。「展覧会の絵を本物見ないで描いてよ。」と頼んだら「え~、絵なんか描けません。」いやいや、上手な絵じゃなくて自由な発想を求めてるんだよ。ナントカ画伯みたいな絵でいいんだよ、むしろそれを求めてるんだよ!しかし、結局だれも引き受けてくれず、編集しながら、練習しながら1枚、また1枚と描いていきました。思いつかない「チュイルリー」は得意な犬の絵でごまかし、「牛車」は牛といえばおじゃる丸でオープニングの絵を見ながら描き、「リモージュの市場」ならリモージュ焼きのアウトレットを売ってるかなーと。店主を描くのがめんどう(人を描くのが苦手)だったので猫を店番にし、テーブルの下が寂しいのでネズミを足しました。「古城」と言えば古城茂幸だよねー、と思いついてはいたものの、古城(ふるき)のこと解るひといないだろうなー、と思いつつ「もしかしたら会場に一人くらいウケてくれる人がいるかも」と、結局描いてしまいました。案の定誰も解りませんでした。
コツコツ描いて、残りあと1枚、「バーバ・ヤーガ」を残すのみ。なんだよ、鶏の足の上の小屋って。魔女と飼い猫が食い散らかした鶏の骨が小屋の周りに散乱しているイメージしか出てきません。そこへ、岡さんが現れ、「バーバ・ヤーガですか?バーバ・パパでいいんじゃないですかね?」とササッとググって描いてくれました。サインは私が頼んで入れてもらったものです。
こういう発想を待っていたのだよ!ありがとう!!
というわけで、おーもとと岡さんで作り上げた「展覧会の絵」。芸人がギャグの解説を求められるほど恥ずかしいことはありませんが、解りにく過ぎるので解説つきで掲載しました。グハッ!







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