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ジャパグラ解説は再録です。その他の解説は指揮者に依頼しました。

第1部
曲紹介

▼「ミッション・インポッシブル」のテーマ (ラロ・シフリン作曲 / 郷間 幹男編曲)
突然ですが、あなたの好きな野菜は何ですか?かぼちゃ、人参、胡瓜...色々なお答えがありましょうが。
今日は、今日だけは。ここへ訪れた貴方の好きな野菜は、トマトとネギです。貴方の頭の中は、トマトとネギで埋め尽くされるのです。
宜しいですか?それでは皆さん、ご唱和ください。
トマトトマトネギネギ。トマトトマトネギネギ。
ほら。聞こえて来ませんか?ミッションインポッシブルのあのリズムが。
タン、タン、タンタン。トマトトマトネギネギ。
5/4拍子という珍しい拍感のこの曲、少しリズムが取りにくいのですが、はじめの3拍をトマトトマト、残りの2拍をネギネギと数えることでリズムに乗って聴いて頂けると思います。
冒頭部分、強弱記号はmpでテンポは126とゆっくり。ミステリアスで大人な雰囲気を帯びた、そんなイメージです。それが突然現れる木管群のトリル以降テンポが126から176にまで引き上げられ、ご存知のあのミッションインポッシブルになります。
まるでカーチェイスをしている時のような、緊張感とスピード感、スリルと楽しさをお届けできればと思います☆

▼西郷どん メインテーマ (富貴 晴美 作曲 / 福島 弘和 編曲)
時は明治、鎖国を終えた日本に、諸外国から様々な物資や文化が流入し、世の中が目まぐるしく変化した時代です。鹿児島・薩摩の下級武士の家庭に生まれた西郷隆盛は、薩摩藩を代表する政治家となり、封建的な幕藩体制だった日本を、現代の大国の形に変貌させました。
今回お届けするのは、そんな西郷隆盛の生涯を描いた、ドラマ西郷どんのメインテーマ。きっと西郷どんを知っている人も知らない人も、一度は耳にした事があるのではないでしょうか。
この楽曲では日本を象徴するヨナ抜き音階(ファとシを使わない音階)が多用されています。力強く勇ましい旋律と、雄大な自然を歌うような美しい旋律とのかけ合いは、明治の激動の世を表すかの如く幾度も転調を重ねながら進みます。そしてしばらくの間調性が不明瞭になり、突如視界が開けるかのようにイントロと同じEs-durの和音が現れて終止します。ここからはコーラスが加わって雰囲気が一変。コーラスは原曲のようなこぶしの効いたものではなく、空から降ってくる天使の声をイメージしているので、ご注目ください。
美しく力強く。聴いている人が元気を貰えるような。貴方が明日を生きる活力になるような、そんな音楽を目指します!さぁ、150年前の日本へタイムスリップです!!

▼ジャパニーズ・グラフィティXV アニメヒロイン・メドレー
 
(小林 亜星・小諸 鉄矢・小杉 保夫 作曲 / 星出 尚志 編曲)
「魔法使いサリー」(1966年12月〜1968年12月)の主題曲「魔法使いサリー」
作詞:山本清、作曲:小林亜星、歌:スリー・グレイセス
「ひみつのアッコちゃん」(1969年1月〜1970年10月)の主題曲「ひみつのアッコちゃん」
作詞:井上ひさし・山本護久、作曲:小林亜星、歌:岡田恭子
「美少女戦士セーラームーン」(1992年3月〜1993年2月)の主題曲「ムーンライト伝説」
作詞:小田佳奈子、作曲:小諸鉄也、歌:DALI
「ふたりはプリキュア」(2004年2月〜2005年1月)の主題曲「DANZEN!ふたりはプリキュア」
作詞:青木久美子、作曲:小杉保夫、歌:五條真由美
詳しくは第37回演奏会プログラムで。

▼Can you celebrate? (小室 哲哉 作曲 / 真島 俊夫 編曲)
 作詞作曲・小室哲哉、歌手・安室奈美恵の最大ヒット曲であり、普段全くJ−POPを聞かない私でも知っている、言わずと知れた超有名曲です。本日は、吹奏楽曲の作編曲家としておなじみの真島俊夫がアレンジした作品を演奏します。このアレンジは、メロディーがフルコーラスではないものの、各楽器の特徴をうまく引き出し、ときには幻想的に、ときにはバロック風にと、歌詞のある歌を吹奏楽で演奏するときにありがちな単調さを感じさせないようになっています。それは、言い換えれば、指揮者・演奏者の力量が問われるアレンジだということです。本日お越しくださいました皆様にお楽しみいただけますように。

▼シング・シング・シング
 (ルイス・プリマ 作曲 / 森村 献 編曲)
 ベニー・グッドマンのクラリネットソロでおなじみのスウィング・ジャズで、2004年公開の映画「スウィングガールズ」で取り上げられたことでも有名です。本日は、ドミニカ共和国のメレンゲというリズムに乗せた、私が大好きな熱帯JAZZ楽団のアレンジで演奏します。聞きなれた原曲とは一味も二味も違いますが、一言でいえば「血沸き肉躍る!」。(これ演奏するのは大変ですがヤミツキになります。)猛暑の夏の演奏会、音萌の会第1部のラストとして、スピード感を保ちながら、そんな感じが表現できればと思っています。ソロがたくさん出てきます。それも合わせてお楽しみください。
 




 


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