ごあいさつ

　音萌の会会長　戒能 哲雄

　本日は、お暑い中、私ども音萌の会の演奏会にご来場賜りまして誠にありがとうございます。会員一同深く御礼申し上げます。
　さて、当会の目的に「会員同士の親睦」という項があり、私たち音楽を楽しむ者にとって演奏会を開くということが親睦の最たるものであるという考えの下、今回の演奏会で４５回を数えることとなりました。これほどの長きにわたり演奏会を続けてこられましたのも、ひとえに、暖かく見守り続けてきてくださった皆様のおかげと感謝しております。
　ところで、私、現役のおりの３年間はこのステージに乗せていただいたわけですが、卒業後は少し参加した程度で、ほとんど参加できていませんでした。そして３年前、久しぶりにこのステージに乗りました。県外からの参加だったのですが、実はその演奏会の２０日前に父が亡くなり、生まれ育った松山というものを意識したとき、この音萌の会という団体とこの演奏会が変わらず存在しているということのありがたさを痛感したのです。そして、この会を立ち上げられた先輩諸氏や存続させてくださった皆様に心から感謝しました。
　吹奏楽部に所属した人は、卒業とともに自動的に会員となる、入会の自覚もなくメンバーとなっている…思えばOB会というものは不思議な成り立ちです。本日参加しております会員の出演理由と問うてみますと、単純に音楽が好き、毎年出ているからなんとなく、先輩に脅されて等々、様々ではあります。ただ、そのすべての元になっているのは高校生活の大部分を占めていた「ブラス愛」もしくは「音楽愛」であることは否めません。そのような思いが皆様に伝わる演奏会になれば幸いです。
　最後になりましたが、皆様のますますのご発展とご健康をお祈り申し上げます。