PSA値の推移

シオノギバイオメディカル検査成績(平成6年7月〜11年3月)

PSA 基準値 γ‐Sm 基準値 PAP 基準値 説明
6年 7月 4以下
7年
7月
8年 7月 2.5
9年 7月17日 11 2.2 4以下 1.8 3以下
8月28日 1回目バイオプシー
11月 12 2.3 1.5
10年 7月13日 11
12月5日 15 2.1 2.6
12月10日 2回目バイオプシー
11年 1月5日 27 2.9
2月1日 18 2.2
3月1日 14 2.5 1.5

東予中検→FALCO検査成績(平成11年4月〜29年2月))

4月6日 11 2.2 PSA検査(RIA)
5月11日 13
6月19日 13 2.4 2.3
7月13日 13 2.5
8月20日 12 2.3 2.5
11月11日 3回目バイオプシー
12月22日 経尿道的前立腺切除術
及び4回目バイオプシー
28日 11 1.1 1.7 3以下
12年 1月6日 4.9 0.3 1.4 プロスタール服用開始
12日 3.2 0.3以下 1.1
20日 リュープリン注射1回目
26日 1.3
2月2日 0.6
4日 カソデックス服用開始
12日 0.3
17日 リュープリン注射2回目
25日 0.2以下
3月16日 リュープリン注射3回目
31日 .2以下 .3以下 0.8
4月19日 前立腺全摘出(切除)術
5月6日 0.01以下 高感度PSA検査(CLEIA)
6月20日 0.01以下
7月11日 01以下
9月7日 0.01以下
11月7日 0.01以下
13年 2月19日 0.01以下
5月19日 0.01以下
6月23日 0.01以下
9月1日 0.01以下
10月5日 0.01以下
12月4日 0.01以下
14年 1月30日 0.01以下
4月6日 0.01以下
7月1日 0.01以下
10月3日 0.01以下
12月3日 0.01以下
15年 1月24日 0.01以下
4月18日 0.006
5月27日 0.006
9月12日 0.01以下
12月2日 0.01以下
16年 1月26日 0.01以下
3月12日 0.01以下
5月7日 0.01以下
9月22日 0.01以下
17年 1月4日 0.01以下
3月15日 0.01以下
5月6日 0.01以下
9月5日 0.01以下
12月14日 0.005
18年 3月27日 0.003
10月10日 0.004
19年 3月13日 0.008
7月5日 0.008
20年 5月26日 0.008
21年 3月24日 0.008以下
22年 2月9日 0.008以下
23年 2月2日 0.008以下
24年 1月27日 0.008以下
25年 1月25日 0.008以下
26年 1月8日 0.008以下
27年  2月9日   0.008以下
28年  1月6日   0.008以下
29年  2月6日   0.008以下

説明

  1. A〜C:平成6年から愛媛県医師国保組合の定期健康診断にPSA検査(腫瘍マーカーの一種)が項目に加えられました。しかし、私は、平成9年まで、そのことに全く無関心でした。平成9年になって、PSAが11と高値を呈したとき、慌てて専門書を読んだり、泌尿器科の専門医に相談したりしました。
  2. D:平成9年8月7日、J総合病院泌尿器科で直腸診を受けましたが異常はありませんでした。PSAなど腫瘍マーカーの再検査を実施し、高値であれば精密検査をすることになりました。
  3. E:PSAが、13.7(基準値:11.7以下)とのことで、8月21日にMRI検査を受けました。1週間後の28日に第1回目の経皮的前立腺生検(バイオプシー:左右計6ヶ所)を受けましたが、異常はありませんでした。(no malignancy)
  4. F:翌年の平成10年7月の定期健診でPSA値は11、12月5日の検査で15とやや高くなっていましたので、同月10日、第2回目のバイオプシーとMRI検査を受けました。今回は、左6ヶ所、右5ヶ所、計11ヶ所から組織を採取しましたが、やはり異常なしでした。(no malignancy)
  5. G:平成11年1月5日、PSA値は27と今までにない高値でした。これは1ヶ月前のバイオプシーの影響であり、その後徐々に低下しました。
  6. J:医師会の検査センターが閉鎖され、検査はシオノギバイオメディカルから東予中検で実施されることになりました。
  7. K:平成11年11月4日、第2回目のバイオプシーから約1年が経過しましたので、腫瘍マーカー、MRI検査を受けました。PSA値は、検査キットが変わったため、直接的な比較はできませんが、18.0(基準値4.0以下)、γ‐Smは4.2(基準値4.0以下)と高値でした。そのため、1週間後の11月11日に第3回目のバイオプシーを受けることになりました。今回は9ヵ所以上穿刺したとお聞きしました。その結果、その1ヵ所から、極めて少量ながら、腺がんが疑われる異常所見が得られました。
  8. L:平成11年11月25日にE大学医学部付属病院泌尿器科へ紹介され、Y教授の診察を受けました。「持参の組織標本だけで腺がんと断定し、直ちに前立腺全摘出(切除)術を行うには、問題あり」、とのことでした。そこで、経尿道的前立腺切除術を実施し、内腺部を調べることになりました。2週間後の12月9日、術前検査として、Y教授の直腸診、エコー検査、心電図検査、胸部レントゲン検査などを受けました。同月21日入院、教授から術式、合併症の説明などがあり、また、麻酔科医師の説明、術前の検査として出血時間、アレルギーテストなどを受けました。翌22日、経尿道的前立腺切除と経皮的前立腺生検(4回目のバイオプシー)を受けました。
  9. N:平成12年1月4日、病理組織学的検査結果が出ました。内腺部の切除標本だけから、がんが見つかり、外腺部(バイオプシー検査部分)からは、今回もがんは見つかりませんでした。がんは、腺がん(adenocarcinoma)で、大部分は分化型(moderately differentiated adenocarcinoma)であるが、一部に未分化型(poorly differentiated adenocarcinoma)が認められる、とのことでした。1月6日、Y教授の診察を受け、今後の治療について説明がありました。同日のPSA値は4.6(プロスタール服用開始前)と最低値を示していますが、結果がわかったのは1週間後のことで、そのときには既にプロスタールを服用していました。
  10. O:平成12年1月20日に第1回リュープリン注射、2月4日からカソデックスの服用を開始しました。PSAは2月25日に測定限界値0.2以下となりました。
  11. P:平成12年4月19日に前立腺全摘出(切除)術を受けました。
  12. Q:5月6日(術後17日目)の高感度PSA測定限界値0.01以下で、1年後の平成13年6月現在、0.01以下のままです。
  13. 平成13年7月3日に、愛媛県医師国民健康保険の検診がありました。PSA(RIA)は0.2以下でした。
  14. 平成13年8月30日に、Y教授の診察を受けました。それに先立ち、8月25日にPSA検査を実施しましたところ、3日後の28日に0.3という結果が返ってきました。これは全く予期せぬ数値でした。検査報告書をよく見ますと、高感度PSA(CLEIA)検査ではなく、PSA(RIA)検査となっていました。そこで残りの血清を用いて、高感度PSA(CLEIA)検査をしてくれるよう検査センターに依頼しました。しかしながら、再検査の結果はY教授の診察日には間に合いませんでした。Y教授も検査成績に疑念をお持ちになりましたが、もしも再発であれば、放射線療法を始める必要があるかもしれない、その場合は、入院のうえ、連日5週間の照射が必要である、と言われました。
  15. R:9月1日に再検査の結果が出ました。幸い、0.01以下でした。9月1日、再度採血し、高感度PSA(CLEIA)検査を実施しました。結果が出たのは9月6日でしたが、0.01以下でした。8月28日(火)から9月1日(土)までの4日間は、大変不安な気持ちで過ごす毎日でした。
  16. 10月5日に高感度PSA(CLEIA)検査をしました。前回のことがありましたので、0.01以下という結果をみてホットしました。
  17. 平成15年3月25日に実施した高感度PSA値は0.010となっていました。0.01以下と0.010とではその意味が全く違います。そこで4月18日に再検査しましたところ、今度は0.006でした。早速検査センターに問い合わせてみましたところ、15年2月17日受付分から報告内容が変更され、小数点以下2桁が3桁表示に変更されたということでした。
  18. 平成15年9月12日に高感度PSA(CLEIA)検査をしました。検査施設がSRLからBMLに変更になり、検査結果は以前のように0.01以下と報告されました。
  19. S:平成17年10月から測定方法が変更になり、検査結果の表示が変わりました。

(追記この記録は公開当初、HPの片隅に掲載していましたが、一人でも多くの同病者のお目にとまるようにと、思い切ってトップページに紹介欄を設けました。(平成12年8月1日記)


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