INDEX 1        9 10
本人曰く、全然挨拶になってない挨拶文。

第29回音萌の会演奏会に寄せて

音萌の会会長  尾崎 光芳

 今年も無事恒例の演奏会を迎えることができた。第29回目である。昭和49年以来、1年も欠かさず積み上げてきた地道な活動の成果といえよう。しかし、こうして毎年順調に回数を重ねていけるのも、会員自身の努力もさることながら、周りで支えてくれる方々、とりわけ会員の家族の方々のお陰は見過ごせない。

 会員は、青春時代に帰って、好きなことをやっているわけだから、あらゆる努力を厭わないことは、まあ当たり前のことだろう。文句いっていたら、それこそバチがあたる。
 しかし、家族にとっては必ずしもそうでない。何しろ、極めて不躾な時間に「音萌の会の○○です」と電話がかかってくる(近年は「ケータイ」の普及で事情は変わってきたが)。演奏会の練習または準備と称しては夜な夜な出かけていく。無論帰りは遅い。遅いから夕食は食べて帰るのだろうと思ったら、帰るやいなや「腹減った、メシ」。あるいは夕食を用意して待っていたにもかかわらず、何の連絡もなしに遅くなり、酒くさい息で「もう晩御飯食べてきたから要らなーい」・・・(これらの行動は相当誇張してます。本当はごくごく良識的な集団ですよ。)
 しかも季節はお正月と並ぶ最も家族的な行事であるお盆真っ只中である。まあ、会員が全国各地に散らばっている関係上、そもそもお盆の頃でないと人が集まらないのだ。正月に演奏会ってのは幾ら何でもちょっとマズいし(故に正月は総会&新年会が定例行事になっている)。
 今宵は、そうした徹底的に陰で我々を支えてくれている(黙認して、あるいは諦めている?)会員の家族への精一杯の感謝の気持ちをこめて演奏します。「いつもより多めに感謝しています!」
 勿論、会員の家族という訳ではない一般オーディエンスの皆さんにも熱烈感謝!「お忙しい中またお暑い中、わざわざお運び下さり恐縮です。ゆっくり涼んでってくださいね!!」





ホームへの非常口