第2部 <曲目紹介>
▼課題曲1 ブライアンの休日 (内藤 淳一 作曲)
今日は一日お休み!天気もいいし、さァ何しよう…?そんなワクワクした感じが伝わってくるよ うなマーチです。作曲者曰く、この「ブライアン」は架空の人物で、この曲は彼が休日を心から楽 しんでいる様子を描いているんだとか。皆さんも、ブライアンと一緒に素敵なバカンス、過ごして みませんか。
▼交響詩「英雄の生涯」から
「英雄」「英雄の戦場」「英雄の引退と完成」 (R・シュトラウス 作曲)
RICHARD STRAUSS(1864-1949)は後期ロマン派を代表する作曲家です。創作期間も70年と
長かったですが、彼ほど創造の軌跡が生涯の前半と後半ではっきりと区別された音楽科もそ
うはいません。19世紀いっぱいは交響詩を中心にした「器楽の時代」、20世紀に入って
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からは歌劇・楽劇創作にいそしんだ「オペラの時代」と、鮮やかに二分されているのです。もちろん例外はありますが…。
この<英雄の生涯>は「器楽の時代」の最後を飾った交響詩です。(ちなみにBチームの
<ばらの騎士>は「オペラの時代」を代表する曲なので、比較しながら聴いてみてもおもし
ろいと思います♪)1曲ごとに規模が大きくなっていくシュトラウスの交響詩に対して、周
囲からの反応は好意的なものばかりではありませんでした。しかし、彼は常に自信満々で、
無理解な人々との闘いにもひるむことなく挑みます。曲の中の英雄から、そんなシュトラウ
スの姿が見えてきませんか?
今回は、全部で40分ある」中から抜粋してお届けしたいと思います。吹奏楽だけの、そ
して私たちだけの「英雄」を聴いてください。
▼歌劇「ばらの騎士」から (R・シュトラウス 作曲)
今回、Bバンドが演奏する「ばらの騎士」は、青年オクタヴィアンと元帥夫人、オックス男爵の婚約者だけど男爵が嫌い(?)なゾフィーの三人の関係を描いたオペラです。初め、オクタヴィアンと元帥夫人は愛し合っていましたが、夫人はこの関係は長くは続かないことを悟り、悩んでいた。そんな時、いとこのオックス男爵が結婚の仲介人はいないかと尋ね、夫人はオクタヴィアンを推薦し、オクタヴィアンは「ばらの騎士」としてゾフィーのもとへ…。そこでゾフィーに一目惚れをしてしまいます。同じくゾフィーもオクタヴィアンに対して好感を抱きつつも、自分の婚約者が気になって、いても立ってもいられない状態で、自分の未来の夫の到着を今か今かと待ち焦がれていました。そこへオックス男爵が登場!この男爵、結構なエロオヤジで、ピュアなゾフィーは当然ながらドン引きしてしまい、オクタヴィアンと逃亡を図り…、と概要で終了してしまいそうなので、続きはオペラ等を見てお楽しみ下さい。
さて、指揮者の酒井先生はオクタヴィアンと同じ、いやそれ以上に情熱に満ち溢れている先生です。恐らく東高でこの曲に最も情熱を注ぎ、また酔いしれている人はこの先生に違いありません!!
それでは、東高のオクタヴィアンこと酒井先生と、2年生2人、1年生33人で演奏する東高の「ばらの騎士」がみなさんに銀のバラをお届けします!!どうぞ最後までお楽しみ下さい!!!
▼アメリカングラフィティー〜ガーシュウィン メドレー〜 (岩井 直溥編曲)
ジョージ ガーシュウィン(1898〜1937)は、20世紀を代表するアメリカの作曲家で、『ラプソディー イン ブルー』や、オペラ『ポーギーとベス』など、ジャズの要素を盛り込んだクラシック曲がよく知られています。しかし彼の業績はクラシックの分野のみにとどまらず、
レビューや、ミュージカルにも数々の名曲を残しています。
本日演奏するのは、そのようなガーシュウィンのポピュラーソングの中から、『スワニー』、
『レディ ビー グッド』、『誰かが私を見つめてる』、『ス ワンダフル』の4曲をメドレーの
編んだものです。クラシックの大家の、ひと味違う一面をお楽しみください。
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