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新音萌さんの初投稿です
近況報告

令和2年卒業  西本 かなで

 みなさんこんにちは。昨年度に引退した元バスパートでユーフォニウム担当だった西本かなでです。文章を書くのはあまり得意ではないので拙い文になってしまうかもしれませんが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
 私は今、愛媛県を出て県外に住んでいます。大学で友達が出来るかなという不安や、サークルは何に入ろうという楽しみを胸に海を渡ったものの、感染症の関係で楽しみにしていたキャンパスライフもお預けになってしまいました。ですので、今は一日でも早く元通りの生活に戻れることを祈りつつ、自宅でオンライン授業を受け、莫大な量の課題を消費するという生活を送っています。最初はパソコンの操作について分からないことが多く、授業を受けるだけでも一苦労でしたが、最近になって少しずつパソコンと仲良くなりつつあります。また、四月から始めた一人暮らしもはや三か月が経ち、家事や自炊もコツコツと頑張っています。こんな平凡な毎日ですが、目先のことに流されず、しっかり将来の目標に向かって頑張りたいなとも思っています。
 今年はイレギュラーな年になってしまいましたが、吹部の同期のみんな、先輩や後輩の顔がときどき頭に浮かんできて、みんな元気にしているかな?と考えることもあります。特に、今年は定期演奏会だけでなく夏の吹奏楽コンクールまで中止になってしまい、予想とは違った形で引退を迎えた後輩の心境を考えると、正直受け止めきれないものがあるなとも感じますし、とても悲しい気持ちにもなります。こんな状況ですが、みんなで最後まで前向きな気持ちで音楽を楽しんでくれていたらいいなと思います。
 この文章を書き進めていくなかで、現役時代の様々な思い出が頭をよぎり、みんなに会いたいな、また一緒に演奏したいなという気持ちがさらに強くなりました。またいつかみなさんに会えることを楽しみにしています!最後まで読んでいただきありがとうございました。


戯言

令和2年卒業  吉田 瑞矢

 「太鼓の魅力とは何か。」これは、自分が音楽と本気で向き合い始めた頃からずっと考え続けてきていることである。恐らく自分が死ぬその時まで考えることだろう—寧ろそうありたいものである—が、この永遠の課題に18歳の自分が、1つの解答の素材を未来の自分に投げかけたい。
 それは「誰にでも鳴らすことができる点」ではなかろうか。極論すれば、太鼓は赤子でも鳴らすことができるのである。鼓面に腕を振り下ろしさえすれば音が鳴る。単純な楽器の構造故の「単純」な奏法。太鼓を貶しているように思われるかもしれないが、これは何にも代え難い大きな魅力である。つまり、プロをはじめとする素晴らしい奏者たちは、「誰にでも鳴らせる」楽器で言語化できないような素晴らしい音を「奏で」、多くの人を魅了しているのである。
 断っておくが、自分は太鼓が「簡単」であると伝えたいわけでは無い。腕を振り下ろすという、人間の運動として比較的「単純」な奏法(ストローク)一つにしても、物理学や生物学を経由して考察を重ねていくのは可能であるし、そうすることによって奏法への理解も深まる。自分もまだまだ浅学であるのだが・・・
 「誰にでも鳴らすことができる楽器」の奏者の端くれとして自分が大切に思ってきていることがある。それは、「誰にでも鳴らすことができる楽器で、如何に誰も鳴らすことのできない音を奏でるか。」である。決して妥協することなく、これからも真摯に音楽と向き合っていきたい。




 新型コロナウイルス拡大防止のため、様々な活動を自粛せざるを得ないなか、音楽のありがたみというものを改めて感じております。人それぞれ関わり方は異なりますが、このように音楽に触れる機会に参加できることを大変嬉しく思います。学業に勤しんでおり原稿を書けなかった者もおりますが、新しく音萌に加わりました23名をよろしくお願いします。

令和2年卒業生一同



 

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