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新音萌さんの初投稿です。
近況報告

令和2年卒業  上岡 暖

 こんにちは。上岡暖といいます。暖と書いて「ひなた」と読みます。普通は読めないので、みんなはよく、「だん」と呼んでくれていました。年々本当の名前の存在感が薄れつつある気がしますが、気に入っているので問題なしです。僕は2年生の9月から吹奏楽部に入部したなかなか希少な存在です。中学校卒業時には「吹奏楽部には入らない」となぜか決めていましたが、2年生になってそんなこともすっかり忘れてすんなり入部させていただきました。結局はここに帰ってきてしまうのかと改めて感じています。愉快な仲間と楽しく真剣に過ごせたいい1年でした。
 ここからは現在の状況について書きます。入学式はなくなり、授業はなかなか始まらず、始まってもオンライン授業が進み特に勉強している感じがしない、というのが今の状況です。ここまで予想と違ってくるとなんだかやる気が起きません。でもなんとかギリギリ生活している、という感じです。でもこの状況下で希望を与えてくれる言葉があります。有名な漫画に登場する名もなき警察官のキャラクターがこう言っていました。「『結果』だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ…近道した時真実を見失うかもしれない。やる気も次第に失せていく。大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。向かおうとする意志さえあれば、いつかはたどり着くだろう?向かっているわけだからな…違うかい?」充実した大学生活という『結果』だけを求めては不十分であり、大変な今の状況を乗り越えようとする意志こそが重要であると彼は教えてくれています。更に僕は、この意志に加えて「覚悟」が必要だと感じています。ところで覚悟とは何でしょう。説明しようとしてもうまくできそうにありませんが、これも先に挙げた漫画の主人公が端的に説明してくれているので紹介します。「『覚悟とは…犠牲の心ではないッ!『覚悟』とは!!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開くことだッ!」覚悟というのは何かを代償にほかの何かを成功させるのではなく、不明確な世界から成功への道筋を見つけ出すこと、だそうです。とても励みになり、ためになる言葉だと思います。話がそれた気がしますが、こんなことを考えながら生活していると思ってください。読んでくださりありがとうございました。


近況報告

令和2年卒業  大野 真奈

 Magandang hapon! Kumusta po kayo?皆様はじめまして、令和元年度卒業の元クラリネットパート大野真奈です。物心ついたときから県外の大学に行きたいと思い続けて早10年…ようやく念願が叶ったはずが、愛媛の実家に帰ってきました。あれ、おかしいな。つらく苦しい受験期に使っていた勉強机で大学の講義をオンラインで受けているのも感慨深くはありますが…。
 私は今、巷で話題の『鬼滅の刃』にはまっています。『鬼滅の刃』とは、人喰い鬼蔓延る大正時代の日本を舞台に心優しき少年炭治郎が、家族を殺した鬼を討ち鬼にされた妹を人間に戻すために剣士となり、鬼殺隊という組織の中で最強の柱と呼ばれる9人の剣士を初めとした仲間と共に鬼と戦う中で成長していく物語です。この作品からは大切なことをたくさん教わっているなと感じます。主人公の炭治郎も柱も精神力がとても強く、フィクション作品ではありますが自分もこの人たちのように強く優しく、誰かのためにものすごい力を発揮出来るようになりたいと思い、しんどいなと思うときでも前を向くことが出来ています。私の拙い言葉では何字あってもその魅力を伝えることは不可能ではありますが…。
 もちろん学生らしく勉強もしています。冒頭の挨拶は私の大学での専攻語であるフィリピン語で「こんにちは!お元気ですか?」という意味があります。フィリピンは英語のイメージかと思いますが、フィリピン語という現地語も公用語として話されています。専攻語の授業は毎日あって大変ですが新しい言語を習うことの楽しみを感じています。最近週5コマの授業のうち3コマの授業で単語テストがあり、頭がパンクしそうであると同時に高校生に戻ったような気分です。
 中学生のときから続けているクラリネットも大学で続ける予定はなかったのですが、吹けない期間が長く続いて吹きたい気持ちが強くなり、大学の吹奏楽団に入ろうと考えています。皆様とお会いしてお話を聞くことや、同じステージに立たせていただけるのを楽しみにしております。


「元気」と「輝き」

令和2年卒業  川田 真弘

 こんにちは。令和元年度卒、元Clパートの川田真弘です。ここでは近況と、高校生へのメッセージを述べたいと思っています。まずは近況から。
 まず大学の授業の話からすると、大学の授業はすべてオンラインで行われています。技術面でいろいろと大変な部分もあったのかもしれませんが、個人的には割と快適に受講させてもらっています。というのも、一つ目に大講義でもチャットを利用して質問や先生との意思疎通がしやすく、また8時半から始まる1限への出席が比較的楽であるからです。
 ここ数か月、大学でさまざまな分野の授業を受けた感想としては、高校までにやってきたことは半分以上「偽物」なのではないかということです。というのも、大学では常に研究が進んでいる一方で、高校側はその最新の研究に追い付けておらず、現在では誤りとみられているような旧説までもが、あたかも真実であるかの如く教えられます。高校は子供騙しの場であると痛感しました。批判的精神は高校生にとって非常に大切です。(ちなみに、こういったことも本当は『進路の手引き』に書きたかったのですが、進路課の「検閲」が怖かったのでやめました。)
 また、友達関係については、こんな状況でも大学のクラスのメンバーとはラインなどのSNSでつながっています。あと、しばしばZoomでオンラインクラス会があり、そこで全国から来た人たちといろいろ雑談・相談したりしています。
意外に話題に上るのが方言の話で、松山周辺で当たり前の言葉の使い方は全然当たり前ではないことを明確に認識するようになりました。しかし一方で僕は個人的に標準語をある程度「練習」していたので、初対面の人に向かってバリバリの標準語をかましてみた結果、標準語と伊予弁のバイリンガルという地位を得てしまいました。
 さて、もう制限字数になってしまったので、ほかにも山ほど書きたいことがありますが、最後のメッセージに移ります。
 高校生は確かに日々の生活が忙しく、精神的にも肉体的にも疲れることが多いかもしれません。でも、だからこそ日々の充実度合は大学生のそれよりはるかに高いはずです。高校生特有の「元気」は高校生活に「輝き」をもたらし、そしてその「輝き」はその後いくら求めても得ることはできないものでしょう。このことは後にならないとわからないかもしれません。しかし、これを最後まで読んでくださった方には、人生最高の「輝き」を得るべく「元気」に高校生を全うしてほしいと切に願っています。



 

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