私のスクラップ帳から
その27


「NPO法人 禁煙推進の会えひめ」
旧「NPO法人 禁煙推進の会えひめ

平成27年分です。(平成27年1月記)


病院 全面禁煙51% 「受動」防止策に不備

病院 全面禁煙51% 「受動」防止策に不備

 国内全ての約八千五百病院(ベッド数二十床以上)のうち、受動喫煙を防止するため建物を含む敷地内を全面禁煙としているのは約五割にとどまることが、厚生労働省の調査で分かった。建物内だけを禁煙としているのは約三割。残りの二割も喫煙場所を限定するなど何らかの対策を取ってはいるが、患者の健康をサポートする立場の医療機関として対応の不備が目立つ。
 国内では二〇二〇年の東京五輪・パラリンピックまでに、公共の場所での全面禁煙を定めた条例を制定するよう求める声が出ており、医療機関にも受動喫煙対策の徹底が求められそうだ。
 厚労省によると、調査は昨年十月一日現在。全国の八千四百九十三病院のうち、敷地内を全面禁煙としているのは四千三百五十一病院(51%)にとどまった。建物の中だけを全面禁煙としたのは二千七百五十八病院(32%)。他に「喫煙場所を設置し煙が流れ出ないような措置」を取っているのは千百八十二病院(14%)、「その他の措置」としたのは百十九病院(1%)。何も措置を講じてないとしたのは十四病院(0・2%)だった。一方、一般診療所(十九床以下)の約十万施設で見ると、「敷地内の全面禁煙」は約三万施設で、「建物内の全面禁煙」が約五万一千施設。喫煙場所の設置が約八千施設、措置を講じていないのは約二千施設だった。

<受動喫煙> 健康増進法は「室内かそれに準ずる環境で、他人のたばこの煙を吸わされること」と定義。たばこの煙にはニコチンなどの有害化学物質が含まれ、肺がんや心筋梗塞(こうそく)などを引き起こす要因となる。親の喫煙によって子どもの呼吸機能の発達に悪影響が及ぶほか、喫煙者との同居に伴う受動喫煙が原因で肺がんを患うリスクが高まるとの報告もある。(平成27年12月)-東京新聞から


米の全面禁煙法、若者の「喫煙開始率」を低下 職場の全面禁煙で喫煙開始リスクが3割減

JAMA Pediatrics誌から 米の全面禁煙法、若者の「喫煙開始率」を低下 職場の全面禁煙で喫煙開始リスクが3割減、若年者コホート分析研究で初めて判明

 たばこ規制の一環として、禁煙法を施行する国が増えている。米California大学Merced CollegeのAnna V. Song氏らは、思春期以降の若者が喫煙を開始するリスクの抑制に、全面禁煙法の施行やたばこ税の増税などがどの程度貢献しているかを、米労働統計局の長期コホート研究のデータに基づいて分析。職場に対する全面禁煙法が、若者の喫煙開始リスクを大幅に下げたことを初めて示し、JAMA Pediatrics誌電子版へ2015年9月8日に報告した。
 禁煙法の施行は、喫煙者の減少、間接喫煙リスクの低減のみならず、心疾患や呼吸器疾患による入院や早産のリスクまで減らすことが示されている。さらに、禁煙法が青少年の喫煙行動に影響を及ぼすことも示唆されている。喫煙が社会的に容認されにくくなり、子供たちが喫煙者を目にする機会が減るからだ。経済的な分析の結果は、禁煙法施行により、若い成人の喫煙率が3~4%低下することを示している。
 著者らは、地域や州レベルでの全面禁煙法が、思春期から若い成人までの喫煙行動に及ぼす長期的な影響を明らかにするために、12~18歳の若者を対象とする米労働統計局の長期コホート研究「NLSY」(National Longitudinal Survey of Youth)を分析。喫煙開始に関するデータが得られた4098人と、過去30日間の喫煙日数に関するデータが得られた3913人を対象に、職場や飲食店に対する全面禁煙法の施行やたばこ税率が喫煙の開始などにどのような影響を及ぼしたかを調べた。米国では2000年以降、禁煙法の施行範囲が急速に広がり、2007年には分析対象者の27.3%が職場全面禁煙の環境に、43.3%がレストラン全面禁煙の環境に、36.0%はバー全面禁煙環境に置かれていた。
 まず、喫煙開始リスクに関与する要因を探索したところ、性別や所得、人種などと並び、たばこ税率や職場の全面禁煙も関与することが判明。職場が全面禁煙であることが、若者の喫煙開始リスクを34%低減することが分かった(オッズ比0.66、95%信頼区間0.44-0.99)。一方、バーの全面禁煙には、喫煙開始リスクを下げる効果は認められなかった(オッズ比1.01、0.82-1.25)。たばこ税は、0.1ドル上昇するごとに、喫煙開始リスクを3%減少させた(オッズ比0.97、0.96-0.99)。
 次に、喫煙経験(過去30日以内に1日以上喫煙)のリスク要因を探索したところ、バーの全面禁煙も喫煙経験リスクに関与することが判明。バーが全面禁煙である環境下にいると、喫煙経験リスクが2割減ることが分かった(オッズ比0.80、0.71-0.90)。一方、たばこ税や職場の全面禁煙は、喫煙経験リスクには影響していなかった。
 バー全面禁煙法には、過去30日間の喫煙経験者において、喫煙日数を減らす効果も認められた(発生率比0.85、0.80-0.90)。しかし、喫煙日数に対する職場全面禁煙法の影響は有意ではなかった(発生率比1.03、0.96-1.09)。(平成27年9月)-日経メディカルから

たばこない社会、先進例など報告 愛媛大で学術大会

 たばこのない社会を実現しようと、NPO法人日本タバコフリー学会(大阪府)主催の学術大会が愛媛県松山市文京町の愛媛大を会場に、22、23両日の日程で開催された。会員や一般参加者約150人が国内の現状報告や海外の先進事例を通し、今後のたばこ対策を考えた。
 開会式で大会長の豊田茂樹・NPO法人禁煙推進の会えひめ会長が「日本が世界の流れと逆行して進めようとしている分煙への流れを絶ち、全面禁煙を目指そう」とあいさつ。 塩崎恭久厚生労働相が「厚労省は受動喫煙防止徹底の立場で、公の場所でたばこを吸わないようにと言っているが、まだ十分ではない」と述べた。
 全国の会員が研究や実践を発表。北海道で大学生の喫煙防止意識を調査した報告では、幼少期から喫煙防止教育を受けることでたばこの健康被害の認識が浸透するとし、社会人になるまでの継続した教育が必要と説いた。 (27年9月)-愛媛新聞から 

飲酒・喫煙18歳以上案に反対、撤回要請(日本医師会)

 横倉義武会長は9月9日、自民党で飲酒や喫煙を18歳以上から認める案が検討されたことについて強く反対する考えを表明した。会見で「飲酒、喫煙年齢の引き下げは認めることはできず、撤回を強く求めたい」と述べた。
 今国会で改正公職選挙法が成立し、18、19歳も次期参院選から投票できるようになったことに関連して、2日の自民党の「成年年齢に関する特命委員会」で飲酒・喫煙の年齢も同様に引き下げる提言案が示された。
 横倉会長は会見で、飲酒は開始年齢が低いほどアルコール依存症になる確率や記憶力への影響が強まると説明。アルコール健康障害対策基本法の施行を受けて、政府は現在、アルコール健康障害対策推進基本計画の策定に向けて検討を進めているが、横倉会長は「政府が目指す総合的で計画的なアルコール健康障害対策の推進と逆行している」と訴えた。
 一方、喫煙は年齢を引き下げることが喫煙年数の増加につながり、将来の肺がん罹患率を高める可能性があることや、注意欠陥や認知症の早期発症の可能性を指摘したオランダの研究結果を紹介して、年齢引き下げの問題点に理解を求めた。
 横倉会長は同日、自民党本部で稲田朋美政調会長に会い、日医が飲酒と喫煙年齢の引き下げに反対する考えを説明した。その上で「政府は日本再興戦略で国民の健康寿命の延伸を目指しているはず。青年期の飲酒や喫煙はその後の健康に大きく影響を及ぼす。国民の健康の維持、増進の視点からも断じて容認できない」と強調。今後の検討状況を注視しながら、必要に応じて日本医学会などと連携して対応する考えを示した。 (平成27年9月)-日医インターネットニュースから

「完全禁煙 今年度中に」・・・子供が利用する施設

 今年2月に策定された「やまがた受動喫煙防止宣言」について、目標の達成状況などを管理する実行委員会が3日、山形市の県庁で開かれた。実行委では、学校など子供が利用する施設で、今年度中に敷地内禁煙の完全実施を目標にすることが確認された。宣言では当初、2017年度までの完全実施が目標とされていたが、2年間前倒しされる形となった。
 実行委は、県医師会や県内の宿泊業組合などの25人で構成され、効果的な分煙方法などについて協議している。この日の会合では、幼稚園や保育園、学校といった子供が利用する施設や、病院については、今年度中に敷地内禁煙の実施率100%を達成することが目標に掲げられた。
 県が14、15年度に実施した調査によると、これら施設での敷地内禁煙の実施率は、幼稚園82・9%、保育園95・2%、学校97・3%、病院64・7%となっている。
 また、16年度中には、美術館など公共性の高い施設でも、敷地内または建物内の完全禁煙を目指すことになり、当初の目標よりも1年間前倒しすることとなった。このほか、県内の事業所や飲食店など843施設から、禁煙や分煙を目指す宣言が提出されたことも報告された。(平成27年9月)-読売新聞から

五輪へ「受動喫煙」防止の法案骨子 自民議連

 他人のたばこの煙を吸い込む「受動喫煙」を防ぐ対策を強化するため、自民党の議員連盟は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、競技場などでの受動喫煙を防ぐための法整備を政府に義務づける法案の骨子をまとめました。
 他人のたばこの煙を吸い込む「受動喫煙」を防ぐため、国内では、学校や病院、それに公共交通機関などに、禁煙や分煙の努力義務が法律で課されていますが、罰則が無く、来年オリンピックが開かれるブラジルなどと比べて、対応が遅れていると指摘されています。このため、自民党の有志で作る議員連盟は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、政府に対策の強化を求める法案の骨子をまとめました。
 骨子では、政府に対し、学校や競技場、病院などの施設内での喫煙を禁止することや、レストランなど多くの人が利用する施設での分煙を徹底することなどを検討して、2年以内をめどに法整備を行うよう義務づけています。議員連盟は、今後、禁煙や分煙の対策を講じない施設側に罰則を課すことのぜひも検討したうえで法案を取りまとめ、他党にも協力を呼び掛けて次の国会に提出したい考えです。(27年9月)-NHKニュースから

若い年齢でタバコを吸うと脳に何が起きるのか?
 10歳~19歳の期間を指す青年期において、脳の成熟は完成していません。特に実行機能や認知機能に関係する「前頭前皮質」は、脳内で最後まで成長を続ける領域であり、青年期においては成長段階にあります。
 アムステルダム自由大学が発表した青年期の喫煙の影響に関する研究によると、70%の青年期の少年・少女が喫煙の経験を持っていることが判明していますが、青年期にタバコを吸うと、ニコチンの影響で短期的には注意力の低下により注意欠陥に苦しむことになり、長期的にも前頭前皮質に対するニコチンの影響から、その後の人生において精神疾患やアルツハイマー病などの認識機能障害を患う確率が高くなることがわかりました。
 ラットを使った実験では、青年期にニコチンにさらされることによる前頭前皮質の認識機能に関係するシナプスの構造変化が確認されています。また、思春期や青年期で初めてニコチンを摂取した場合、成人よりも少量で中毒に陥りやすいことがわかっています。これらの若者の喫煙に関する傾向は、喫煙年数が長いほどに悪影響が大きくなるとのことです。
(平成27年9月)-livedoorニュースから


受動喫煙で男性の歯周病リスク3倍 東京医科歯科大など

受動喫煙で男性の歯周病リスク3倍 東京医科歯科大など

 男性はたばこを吸わなくても受動喫煙によって歯周病になるリスクが3倍以上高まる、とする調査結果を東京医科歯科大と国立がん研究センターがまとめた。
 研究には、1990年に秋田県に住み、喫煙者かどうかや受動喫煙の経験などを尋ねた当時40~59歳の男女約1500人が参加。2005年に歯科検診などへの協力を求め、06年までに受診し解析可能な1164人(男性552人、女性612人)について調べた。
 男性でみると、重度の歯周病と診断されたのは、たばこを吸わないが家庭で受動喫煙があった場合では30人中11人、家庭に加えて職場などでも受動喫煙があった場合は37人中13人だった。たばこを吸わず受動喫煙もない場合と比べると、歯周病になるリスクはそれぞれ約3・1倍、約3・6倍。喫煙者のリスクは約3・3倍で、ほぼ同じだった。
 一方、女性では、受動喫煙と歯周病との関連は認められなかった。理由はわからないとしている。
 たばこを吸うと血液中にニコチンが入り、毛細血管が収縮し歯茎への血の巡りが悪くなったり、免疫機能が低下したりして歯周病になりやすいことがわかっている。たばこの先から出る煙(副流煙)はフィルターを通して吸う煙より、ニコチンが多く含まれている。
 東京医科歯科大大学院の植野正之・准教授は「煙を吸う頻度と換気の状態にもよるが、受動喫煙により喫煙者と同じくらい歯周病のリスクが高まる」と話す。(平成27年8月)-朝日新聞から

家族の8割が禁煙を要望 生保のネット調査

 第一生命保険グループのネオファースト生命保険が20日発表した喫煙に関するアンケートによると、喫煙者と同居している家族のうち配偶者の87・0%、子どもの84・8%が禁煙を望んでいることが判明した。喫煙者本人で禁煙したいと回答したのは、男性が45・4%、女性が55・3%だった。
 同社は「本人よりも家族が禁煙してほしいと思っているようだ」と指摘している。同居している家族に内緒で喫煙したことのある人は、男性が17・7%、女性が33・4%だった。
 アンケートは首都圏と近畿圏の20~70代の2472人を対象に、6月23、24日にインターネットで実施した。(平成27年8月)-共同通信から


超危険「3次喫煙」とは?受動喫煙の数倍から数十倍の影響あり アメリカ

超危険「3次喫煙」とは?受動喫煙の数倍から数十倍の影響あり アメリカ

 米国カリフォルニア大学から最新報告

 受動喫煙と比較して、「3次喫煙」と呼ばれるものが、ニコチン、ニトロソアミン化合物といった毒性のある物質からの影響が数倍から数十倍になると判明。極めて危険であると分かった。米国カリフォルニア大学リバーサイド校を中心として研究グループが、プロスワン(Plos ONE)誌で2014年10月6日に報告したものだ。
 「コットン」は「ポリエステル」より危険に
 この3次喫煙とは、室内の表面に付着または環境中に停滞している副流煙成分から化学物質を吸い込むものを指している。研究グループは、3次喫煙の成分の被害の可能性を検討。コットンのクロス、ポリエステルのフリースをたばこの煙にさらす実験を実施。一定時間を置いてからそれぞれの素材に含まれる化学物質を抽出して、この化学品にさらされた場合の影響を推定した。
 たばこの煙にさらされてから16カ月後、1時間にわたって水で抽出したところ、コットンのクロスから出てきた化学品は、ポリエステルと比べて、ニコチンは約41倍、ニトロソアミンは約78倍になった。クロスからの赤ちゃんや子ども、成人がどれくらいの化学品の影響を受けるかを推定したところ、受動喫煙と比較して、3次喫煙で受けるニコチンは赤ちゃんでや子どもで6.8倍以上、成人であれば24倍以上になると見られた。ニトロソアミンについては赤ちゃんや子どもは16倍以上、成人で56倍以上と分かった。たばこの煙にさらされた部屋の中では、化学品がただよい、受動喫煙以上の影響があり得るわけだ。日本でも今後、注目されそうだ。(平成27年7月)ーMedエッジから

遺伝子変異と喫煙で肺がんリスク2倍に  遺伝子を調べる検査、いろいろながんで意義か

 非小細胞がんとの関連を調べる
  米国テキサス大学医学部を中心として研究グループが解説している。2015年6月2日付の地元紙ガルベストン郡デイリーニュース紙に報告したもの。
 研究グループは、遺伝子配列と一般的な形態の肺がんである「非小細胞性の肺がん」の間に関連性があるかどうかを検証した。非小細胞性の肺がんは、肺の中に塊を作るタイプのがん。
 人間はDNAという形で遺伝情報を保っている。このDNAは塩基という分子が30億並んだもので、この中に一般的な配列とは異なる変化が起こる場合がある。頻度が少ない場合は遺伝子の突然変異と呼ばれ、人間の特徴に変化が起こることがある。
 肺がんと遺伝子突然変異との違いを特定するための取り組みとして、欧州系の1万1000人の米国人の全遺伝子を調べた。
 DNA修復遺伝子の変異体
  研究グループは遺伝子変異体の一つとして「BRCA2」と呼ばれる遺伝子に注目。腫瘍抑制遺伝子で、損傷DNAの修復に関与しているタンパク質をエンコードしている。細胞の遺伝物質の安定性を確保する上で重要である。
 BRCA2タンパク質はDNAにおける破損の修復を助けると同時に、損傷した細胞の増殖と急速な分裂を阻害する。
 ところが、肺がんに関連するBRCA2の変異体は、DNA損傷を適切に修復しないタンパク質を産生してしまう。
 結果として、細胞には突然変異が蓄積し、細胞の制御不能な増殖と分裂を引き起こすことになる。そのような突然変異はがん発症のリスクを増大させる。
 病気の発症に関連する800種類を超すBRCA2の変異体が発見されている。乳がん、卵巣がん、肺がん、前立腺癌、膵臓がん、卵管がん、黒色腫などの発症と関わっているという。
 この突然変異があって、たばこを吸っていると、肺がんに至るリスクは2倍に高まるという。乳がんや卵巣がんで遺伝子を調べる検査が注目されるが、いろいろながんでその意義は高まってくるのかもしれない。(平成27年7月)-Medエッジから


若い世代の禁煙治療普及、保険の基準が障壁ー厚労省の委員会

若い世代の禁煙治療普及、保険の基準が障壁ー厚労省の委員会

 厚生労働省は24日、「たばこの健康影響評価専門委員会」を開催した。この日の会合では、一定以上の本数のたばこを長年吸い続けている人だけが保険適用の禁煙治療を受けられる点について、「特に若い世代への禁煙治療の普及を妨げている」と指摘する声も上がった。
 同委員会は、たばこの成分が健康へ与える影響を評価することなどを目的に厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会に設置された。
 健康保険が適用された禁煙治療を受けるためには、1日の喫煙本数に喫煙年数を掛けた「ブリンクマン指数」(BI)の値が200以上の人や、ニコチン依存症と診断された人などの条件を満たす必要がある。
 会合の中で、奈良女子大保健管理センターの高橋裕子教授は、「未成年は喫煙本数が少なく指数を超えないため、治療を受けることができないが、ニコチン依存は低くはない」と指摘。保険適用の要件にBIの条件が含まれていることが未成年への禁煙治療の拡大を妨げている可能性があると訴えた。
 さらに、未成年の親に当たる30歳代前後の世代も、BIが200以上にならず禁煙治療を受けられない人がいるとし、「子どもが喫煙しない環境を整備するために、(BIの条件を)何とか撤廃してほしい」と訴えた。産業医科大産業生態科学研究所の大和浩・健康開発科学研究室教授もまた、「BIが200以上とそれ以下で分けることは特に根拠がない」と高橋教授の意見に賛同した。(平成27年6月)-CBニュースから

日本学術会議、東京都受動喫煙防止条例の制定を求める緊急提言を発表

 日本学術会議 脱タバコ社会の実現分科会健康・生活科学委員会・歯学委員会合同 脱タバコ社会の実現分科会はこのほど、「東京都受動喫煙防止条例の制定を求める緊急提言」を発表した。
 同提言は、2020年に東京でオリンピック・パラリンピックが開催されることを受け審議が始まった、公共の場での受動喫煙防止対策検討会の動きにつき、同会議としての提言を取りまとめたもの。
 都知事は当初、同条例制定への強い意欲を示したが、都議会や関係業界等の反対を受け、都の検討会では条例化は困難という座長のまとめ案がいったんは提出されるに至ったという。しかし、最終の検討会(3月30日)では合意には至らず、条例化を含めた受動喫煙防止のための都市ビジョンやより強いメッセージを求める意見が多数出て、審議が継続されることになった。同会議はこうした状況を重く見て、背景にある学術的根拠を再検討しつつ、東京都で取られるべき政策について審議し提言を取りまとめた。
 提言によると、公共の建物内を禁煙にする法律や条例を制定した国々では心臓や呼吸器の疾患が減少していることからも、「受動喫煙防止の必要性は明らか」としている。「オリンピック・パラリンピックが開かれる東京には、公共の場での禁煙が当たり前になった海外の国々から、多くの選手や観客が訪問する。もし東京都が現状のような受動喫煙にさらされる環境を維持し続けるならば、飲食店従業員等を危険にさらし続けるだけでなく、近年のオリンピック開催都市禁煙化の流れに逆行することになる」と同会議。
 このような観点などから、オリンピック・パラリンピックへ向けて準備するにあたり、東京都は速やかに公共の場での受動喫煙を防止するための法整備(条例化)を行うよう求めているという。(平成27年6月)-Yahooニュースから

受動喫煙、お笑いライブで考える 新居浜

 世界禁煙デーの31日、たばこの健康への影響を考える「愛媛お笑い健康ライブ」(新居浜市医師会主催)が同市繁本町の市民文化センターであり、市民ら約1000人が受動喫煙防止策の重要性を学んだ。お笑い芸人らが「屋外で吸えば受動喫煙の心配はない?」などとたばこへの疑問をクイズ形式で紹介。市民団体・タバコフリー愛媛の加藤正隆会長らが「外で吸っても有害物質は喫煙者がいない環境の2倍。付着した煙による三次喫煙も有害」と説明した。(平成27年6月)-愛媛新聞から


受動喫煙防止へ条例制定を要望 NPO、愛媛県に

受動喫煙防止へ条例制定を要望 NPO、愛媛県に

 31日の「世界禁煙デー」を前に、医師や教員らでつくるNPO法人「禁煙推進の会えひめ」は26日、「受動喫煙防止条例」を制定するよう求める要望書を県に提出した。
 要望書では、受動喫煙が非喫煙者の体調不良をもたらし、健康な生活を奪うと主張。すでに制定されている神奈川県や兵庫県の例を挙げながら、県での制定を求めた。同会はこの日、松山市歩きたばこ等の防止に関する条例の罰則付加や松山空港内の禁煙化を呼びかける要望書を、市や松山空港ビルなどにも提出した。(平成27年5月)-朝日新聞から

都民の過半数「罰則付きたばこ規制」求める がんセンター調査 東京

 2020年東京五輪・パラリンピックを前に、罰則付きのたばこ規制を求める声が過半数に上ったことが28日、国立がん研究センター(東京)が行った都民アンケートで分かった。 リオデジャネイロや平昌など、五輪開催が予定されている都市では罰則付きのたばこ規制が施行されており、厚生労働省は「喫煙者や受動喫煙の機会を減らすことはがん予防にもつながる」としている。
 調査は3月、喫煙者2割を含む都民2375人を対象にインターネットで行われた。他の五輪開催都市にならい、東京も禁煙化を進めるべきか尋ねたところ、53・4%が「罰則付きの規制(法律や条例)を制定すべき」、22・2%が「罰則なしの規制(ガイドライン)を設けるべき」と回答。非喫煙者では6割以上が罰則付き規制を求めた。
 規制を導入する対象としては医療施設(93・1%)▽公共施設(88・8%)▽教育施設(82・1%)▽五輪競技施設(80・9%)-などを求める声が多かった。ホテルや旅館なども規制対象に含めるべきだとの回答も過半数に上った。
 がんセンターたばこ政策研究部の望月友美子部長は「喫煙は肺がんに限らずほとんど全てのがんに影響する。受動喫煙をなくせば肺がんや虚血性心疾患による年6800人の死亡を防げると推計される」と話す。
 厚労省は31日からの禁煙週間に「2020年、スモークフリーの国を目指して」とのテーマを掲げ、6月1日には初の「がんサミット」を開催。世界禁煙デーとがん関連のイベントを同時に行うことで、がん予防の機運を盛り上げる。(平成27年5月)-産経ニュースから

高齢者でも禁煙で心血管疾患リスクが下がる大規模コホートCHANCESなど、主要なコホート研究のためのメタアナリシスで示唆

 約50万人の高齢者を含む住民コホートのメタアナリシスで、高齢者でも喫煙は心血管死亡の強力な危険因子であることが分かった。リスクが非喫煙者並みに下がるには20年以上を要するが、高齢者であっても、禁煙は心血管疾患リスクを下げる上で有益であることも明らかになった。メタアナリシスの結果は、独German Cancer Research CenterのUte Mons氏らが、BMJ誌電子版へ2015年4月20日に報告した。
 心血管疾患のリスクは加齢により上昇するため、高齢者においては心血管危険因子の管理が特に重要だ。喫煙は「修正可能な危険因子」の一つと認識されているが、高齢者を対象に、喫煙および禁煙が心血管疾患に及ぼす影響を調べた前向き研究はわずかしか行われていない。
 著者らは、心血管死亡、急性冠イベント、脳卒中という3つの心血管転帰に対する喫煙と禁煙の影響を調べるために、23カ国の25コホートから60歳以上の登録者50万3905人を抽出。共変数として、性別、年齢、学歴、飲酒種間、BMI、身体活動、糖尿病歴、総コレステロール値、収縮期血圧に関する情報を得た。登録者の多くは、北米と欧州で実施されている住民ベースの大規模なコホート追跡研究、CHANCESコンソーシアム(Consortium on Health and Ageing: Network of Cohorts in Europe and the United States)に登録していた。
 分析対象とした50万3905人の追跡期間は約8~13年。その間に3万7952人が心血管疾患により死亡していた。
 イベントリスクは、ハザード比などの一般的な疫学的指標に加えて、リスク進展期間(RAP)でも表した。RAPは、その危険因子の曝露が無い集団に比べ、曝露がある集団では、イベント(たとえば心血管疾患の罹患や死亡)発生に至るまでの時間がどれだけ進んでいるか(どれだけ短縮しているか)を意味する。たとえばRAPが5年であれば、危険因子を有する人はそうでない人に比べ5年早く(5歳若い時点で)イベントを経験することを意味する。この数値は、患者指導において自分のリスクレベルを理解させるために有用であり、実際の指導でもよく用いられている。
 喫煙習慣と心血管死亡の間の関係を、ランダムエフェクト・モデルを用いてメタ分析したところ、非喫煙者群(全くなし、または生涯に100本未満)と比較した心血管死亡のサマリーハザード比は、現在喫煙者が2.07(95%信頼区間1.82-2.36)、過去の喫煙者が1.37(1.25-1.49)になった。RAPは現在喫煙者が5.50年、過去の喫煙者が2.16年だった。
 喫煙者の過剰リスクは、紙巻きたばこの喫煙量が増加するにつれて用量依存的に上昇した。1日に20本以上喫煙する高齢者のハザード比は2.63(2.28-3.04)でRAPは6.90年となり、1日の喫煙本数が10本増加するごとに、心血管死亡リスクは1.40倍(1.33-1.47、P<0.001)になることが明らかになった。
 過去の喫煙者においては、禁煙からの時間経過とともにリスクは連続的に低下していた。喫煙を継続している人と比較した、禁煙から5年未満の人の心血管死亡のハザード比は0.90(0.81-1.00)、RAPは-0.82年。禁煙から5~9年経過した人ではそれぞれ0.84(0.73-0.95)と-1.34年、10~19年では0.78(0.71-0.85)と-1.96年となった。20年以上禁煙している人では、心血管死亡のハザード比は0.61(0.54-0.69)、RAPは-3.94年だった。禁煙年数が10年延びるごとに、心血管死亡リスクは0.85倍(0.82-0.89、P<0.001)になった。
 非喫煙者との比較では、禁煙期間が20年以上でもリスクはまだ非喫煙者より高いものの、そん色ないレベルにまで下がった。非喫煙者と比べた心血管死亡のハザード比は1.15(1.02-1.30)、RAPは0.78年だった。
 急性冠イベント、脳卒中と喫煙・禁煙との関係は、心血管死亡との関係ほど強力ではなかったが、同じ傾向を示した。
 以上について著者らは「喫煙と心血管イベントの関係を調べた、過去最大規模で最も包括的な研究によって得られたデータは、これまでに行われた研究の結果を確認し、さらにエビデンスを増やした」と考察。(1)喫煙は高齢者においても、心血管死亡と心血管イベントの独立した危険因子である、(2)喫煙者には、非喫煙者に比べ5年以上早く心血管死亡が発生する、(3)高齢者においても禁煙は過剰リスクの低減に役立つ──という3点が示されたとまとめている。(27年5月)-日経メディカルから

受動喫煙防止 都は条例を 学術会議、五輪へ提言

 日本学術会議は二十日、東京都に罰則付きの受動喫煙防止条例の制定を求める緊急提言を提出した。二〇二〇年東京五輪・パラリンピックを控え、都では受動喫煙の防止対策を話し合う有識者の検討会が続いている。同会議の矢野栄二帝京大大学院教授は都庁で開いた会見で「都がどうするか注目を浴びている。受動喫煙は日本全体の問題だが、五輪開催都市として世界にとっても大きな意味がある」と強調した。
 提言は「公共の建物内を禁煙にする法令を制定した国々では、心臓や呼吸器の疾患が減少していることからも受動喫煙防止の必要性は明らか」と主張。近年の五輪・パラリンピック開催都市は罰則付きの条例や法律が整備されているとして「都が現状のような受動喫煙にさらされる環境を維持し続けるならば、開催都市禁煙化の流れに逆行することになる」としている。(平成27年5月)-東京新聞から

ベランダでもダメ!と言われる時代 タバコの煙がもたらす本当の「害」とは?

 住宅密集地やマンションで、しばしば問題となるのが、住人の喫煙マナーです。家族に気を遣ってベランダでひとり煙をくゆらすお父さんなどを、昔は「ホタル族」と呼んで、その哀愁ある立ち姿に同情の念を込めていたような気がしますが、最近はまったく社会的立場がないようです。その背景にあるのは、やはり喫煙による健康被害でしょう。喫煙者本人が吸引する「主流煙」と、周囲にいる人に影響を及ぼす「副流煙」の問題です。具体的に解説していきましょう。
◆本人よりも深刻な、副流煙の影響
 「受動喫煙」は、自分の意思とは無関係に副流煙を吸い込んでしまうことを言います。タバコの影響で、目が痛い、ノドが痛い(咳が出る)、頭痛がする、冷え性、などの症状が出ると、それは「急性受動喫煙症」に相当します。喫煙をする本人以上に、受動喫煙の影響は深刻なものがあるのです。タバコに含まれる有害成分は、低温の不完全燃焼時により多く発生するので、実は喫煙者本人の主流煙よりも、周囲への副流煙に多く含まれているものが多いことが知られています。主流煙と比べた副流煙の有害物質の比率は、次のようになっています。
・ニコチン・・・・・・・・2.8倍
・タール・・・・・・・・・・3.4倍
・一酸化炭素・・・・4.7倍(組織の酸素欠乏を引き起こす)
・ベンツビレン・・・3.4倍(発がん物質)
・アンモニア・・・・・46.3倍
◆「好まない喫煙」による危険度
 副流煙に含まれる有害物質による疾病リスクは、煙の影響がまったくない場合と比較すると、肺がん死亡率は1.19倍、狭心症・心筋梗塞などの心臓病死亡率は1.25倍というデータもあります。とくに、自分は吸わないのに、タバコを常飲する夫と同居している場合、肺がんリスクは1.3倍程度、肺腺がんリスクは2倍以上にもなることが報告されています。
◆受動喫煙に関する、よくある質問
 受動喫煙に関する、よくある質問とその回答を2~3挙げてみました。
・外で吸っていれば大丈夫?
 喫煙後4分弱は、吐く息にもタバコの成分が大量に含まれ、その後も微量ながら排出され続けます。たとえば、ベランダでタバコを吸っても、サッシの隙間からタバコの粒子は部屋に入り込みます。ですから、外で吸っているからといって、影響がないわけではありません。
・空気清浄機があれば大丈夫?
 空気清浄機は粒子成分の除去はできますが、一酸化炭素など有害物質のガス成分は素通りしてしまい、受動喫煙の影響を防止することはできません。
・妊婦への影響は?
 受動喫煙により、低体重児出産や幼児の発達障がい、中耳炎、SIDS(乳幼児突然死症候群)などを招きやすいことが指摘されています。
◆受動喫煙を避ける
 受動喫煙症の初期症状を放置していると、次第に身体が慣れてきて、継続した有害物質の吸入を許し、「慢性受動喫煙症」と呼ばれる、化学物質過敏症、アレルギー性皮膚炎、気管支炎、喘息、副鼻腔炎、肺がんなどの症状を引き起こすリスクを高めます。初期症状を自覚した段階で、タバコの煙が立ち込める場所は避け、長居をせずに、早めに立ち去る習慣をつけましょう。
◆なかなか禁煙できない!という悩み
 自分自身や家族がなかなか禁煙はできない、という場合は、禁煙外来を受診し、喫煙を「治療」することも、受動喫煙による健康被害を避ける方法です。とくに、妊娠中の女性や幼児のいる家庭では、受動喫煙に十分に注意することが大切です。(平成27年5月)-Yohooニュースから

2040年をたばこのない世界へ~たばこ規制条約発効から10年~

2040年をたばこのない世界へ~たばこ規制条約発効から10年~

 あらゆる手段を駆使してたばこの消費を減らすことを目的に2005年2月,世界40カ国の批准を得て発効したたばこ規制枠組条約(WHO framework convention on tabacco control;FCTC)。今年(2015年)新たに批准したジンバブエを加えると現在の批准国は180カ国に上り,全世界の人口の約9割をカバーしている。FCTC発効から10年が経過した現在,全世界の喫煙率はどうなっているのか,また,たばこ“撲滅”に依然として立ちはだかる課題は何で,その克服のために求められる処方せんは何か。Lancetではたばこ特集として5本の論文(Lancet 2015; 385: 966-976,Lancet Blob Health 2015; 3: e206-216,Lancet 2015; 385: 1011-1018, 1019-1028, 1029-1043)を掲載。喫煙をめぐる世界の現状の紹介とともに,2040年にtabacco-freeの世界(喫煙率5%未満と定義)を実現させるための方策が提言され,国際連合(UN)の強力なリーダーシップの下,FCTCに基づく政策をより強力に推進する必要性が強調された。
 批准国間格差是正と規制策強化を
  東京大学大学院国際保健政策学のVer Bilano氏らは,1990〜2010年の各国(男性173カ国,女性178カ国)の喫煙率データをベイズ階層モデルによりメタ解析し,最新の喫煙動向を包括的に評価するとともに2025年までの将来予測,たばこ規制目標への到達可能性の評価(国別)を試みた。その結果,2000〜10年における喫煙率は男性では125カ国(72%),女性では156カ国(88%)で低下傾向にあるにもかかわらず,このペースでいくと規制目標の達成は男性で37カ国(21%),女性では88カ国(49%)にとどまり,2025年時点でも約11億人が喫煙しているという未来図が提示された。特に喫煙率の急激な上昇が予測されたのは,アフリカの男性,中東の男女であり,これらの地域におけるたばこ規制強化策の必要性が示唆された。 同報告からは,たばこ消費に関する国別格差が2025年時点でも継続し,多くの国々ではFCTCが掲げるたばこ規制目標に到達できないこと,低中所得国を中心に今後,喫煙がいっそう広まることが懸念される状況にあり,たばこの“撲滅”に向けて一刻も早く有効なたばこ規制策を発動し,政策の継続・強化を図るべきことが示されている。
 “無煙”社会実現への機は熟した
   このようにFCTC批准国であっても国により規制の実情,喫煙動向は大きく異なる。法整備をはじめとする政策的取り組みもまちまちである。ニュージーランド・University of Auckland公衆衛生学部教授のRobert Beaglehole氏らは「FCTC発効から10年が経過した現在も,禁煙プログラムへの十分なアクセスが可能なのは全世界人口の約15%にとどまっている」と指摘。また,たばこ税の引き上げによってたばこ製品の価格を上げることが,たばこ消費の抑制に最も効果的な手法の1つであるにもかかわらず,FCTCが求めるレベルのたばこ税を払っているのは全世界の喫煙者の1割にも満たないという。 同氏は「FCTCの理念を具現化するには,UNの強力なリーダーシップの下,たばこの販売と消費を抑える並々ならぬ努力(“turbo-charged” effort)を積み上げる必要がある」と主張。「FCTCだけでは力不足だが,UNやWHOなどの国際機関,各国政府,社会がスクラムを組んでたばこ撲滅への努力を相当程度強化し,たばこ産業に対してより強力な措置を講じることができれば,2040年までにたばこのない世界を実現することは可能だ」としている。FCTC発効後の10年間におけるたばこ関連死亡は現時点で約5,000万件と推定されており,さらにこのままでは今世紀末までにたばこ関連死亡が全世界で約10億件に達するとの予測もある。しかもその8割以上を低中所得国の人口が占め,今後数十年間のたばこ関連疾患による膨大な経済的・社会的負担がこれらの国々に特に深刻な影響を及ぼすと懸念されている。 同氏は「機は熟した。たばこ産業によってもたらされる損害はもはや受け入れることができないレベルであることを世界が認識し,合法/非合法を問わずたばこ製品が基本的に販売されなくなる世界を実現すべき。一般消費者がたばこ製品を目にする機会がなく,人々の頭からたばこが消え去る世界を2040年までに実現させることは決して夢物語ではない」としている。
 たばこ産業の怪しい挙動の監視を
  また,従来のたばこ規制の努力は,需要の抑制に焦点を当て過ぎているきらいがある。たばこ製品を供給するたばこ産業の側からすれば,規制の強い国々におけるたばこ消費の落ち込みを低中所得国でカバーすることは“当然の成り行き”。そうした供給サイドの“企業努力”をどう規制していくのか。加えて,英・University of BathのAnna Gilmore氏は「たばこ産業のオフィシャルな言動とは裏腹に,たばこ製品のマーケティング対象とされているのは女性や若年層である」と指摘。「たばこ産業は効果的なたばこ規制政策を施行しようとする政府の努力を妨げている」と強く批判し「たばこ産業の“怪しい挙動”をしっかりと監視していく必要がある」としている。 (平成27年4月)-MedTribuneから

これで臭いもしない・・・県庁ベランダの喫煙所撤去

 山形県は31日、「やまがた受動喫煙防止宣言」の策定を受け、庁舎6階ベランダに設けた喫煙所を廃止し、灰皿を撤去した。1日から喫煙者は1階の屋外喫煙所を利用することになる。
 喫煙所は執務室のドアから距離が近く、職員からたばこの臭いがするとの苦情が寄せられていた。県は宣言の趣旨を踏まえて検討した結果、受動喫煙の防止策が不十分と判断し、撤去を決めた。
 撤去直前の31日夕には、職員が「最後」の一服をする姿が見られた。庁舎は16階建てで、1階の喫煙所までは時間がかかり、喫煙者の職員からは不満の声も上がっていた。  県総務厚生課は「職員や来庁者の健康を考えた措置。理解していただければ」としている。(平成27年4月)-YOMIURI ONLINEから

山形県が受動喫煙防止宣言 全国初

山形県が受動喫煙防止宣言 全国初

 山形県は、子どもや妊産婦をたばこの害から守る社会づくりを目指し、全国初の「受動喫煙防止宣言」を策定し、県民に告示した。法的な拘束力はないが、県民総参加で受動喫煙防止対策に取り組む姿勢を県内外に表明し、公共施設の100%禁煙などを実現する。
 宣言は(1)受動喫煙をなくす(2)子どもや妊産婦を受動喫煙の悪影響から守る(3)県民や事業者が悪影響を認識し、受動喫煙のない地域づくりに協力する(4)来県者に「きれいな空気でおもてなし」をする-の4項目。
 2017年度までに、幼稚園や小中学校、医療機関など子どもや妊産婦が頻繁に利用する施設は、敷地内禁煙の実施率を100%にする。官公庁や大学、美術館、体育館など県内全ての公共施設でも、少なくとも建物内の禁煙を達成する。
 不特定多数が訪れる民間施設の対策も強化。飲食店は建物内禁煙、完全分煙の実施率が40.2%にとどまるが、17年度は80%以上にする。ホテルや旅館は現行63.4%、理容店は27.9%の実施率をそれぞれ大幅アップ、倍増させる。
 宣言の告示後、県は一般県民や事業者に対し、それぞれが取り組む受動喫煙防止対策を「宣言」するよう求めている。「地区の会合で灰皿を置かない」「禁煙表示の飲食店を利用する」など個人、職場、地域単位での取り組みを募集し、県ホームページに掲載する。
 受動喫煙防止は当初、吉村美栄子知事が条例による規制に意欲を見せたが、飲食業界などの反発で断念した。宣言は、宮城県の「ガイドライン」などと同様に罰則がないが、吉村知事は「受動喫煙のない社会づくりを進める強い意志を表明した」と違いを強調する。全国では神奈川県や兵庫県が罰則規定のある受動喫煙防止条例を制定している。(平成27年3月)-河北新報から

沖縄】妊婦喫煙で低体重児1.4倍 痩せた人もリスク

 喫煙している妊婦や痩せている妊婦は低体重児(2500グラム未満)を産むリスクが高い傾向にあることが、県が実施している妊婦健診と乳幼児健診のデータ分析事業で示された。
 県は全国よりも高い県内の低体重児出生率の要因を分析するため、2014年度から分析事業を実施しており、17日に南風原町の沖縄小児保健センターで開かれた同事業最終報告会で、分析結果が報告された。
 分析結果は、事業を受託している東邦大学医学部講師の田中太一郎さんと同大院生の林友紗さんが報告した。
 12年度に妊娠届け出を提出した人が出産した子のうち低体重児の割合は9・8%だったが、喫煙する妊婦が出産した子のうち低体重児の割合は14%と、約1・4倍に上った。 出生児の平均体重でも喫煙している妊婦の出生児は非喫煙者・禁煙者と比較して80グラム~100グラム程度体重が軽かった。妊娠中に喫煙していた母親の子どもは1歳半健診時で運動機能、視聴覚、言語、対人関係性・精神発達の4項目で何らかの発達の遅れを招くリスクが1・24~2倍に上ることも報告された。
 一方、妊娠前の体格指数(BMI)が18・5未満と痩せている妊婦からも低体重児が生まれる割合が高いことも報告された。BMI18・5未満で妊娠中の体重増加量が推奨値の9キログラム~12キログラムに満たなかった場合、低体重児が生まれる割合は、推奨値を満たした場合に比べ1・76倍~2倍となった。
 分析結果を受け県は15年度、妊婦やその同居家族に対する禁煙支援と、痩せている妊婦への適度な体重増加に重点を置いた保健指導をモデル地区の5市町村で実施する。(平成27年3月)-琉球新報から

喫煙者10年後も11億人 WHO目標「率で3割減」実現は半数以下 東大など予測

 世界の喫煙人口は10年後の2025年も約11億人で現在と変わらず、喫煙率を3割下げられる国は半数以下にとどまるとの予測を、東京大や世界保健機関(WHO)の研究チームが14日付の英医学誌ランセットに発表した。
 チームは各国の00~10年の喫煙率のデータを集め、統計解析した。00年からの10年間で、男性は72%、女性は88%の国で喫煙率が下がったが、中東は過半数の国で男女とも上昇。アフリカでも6割以上の国で男性の喫煙率が上がった。この傾向は25年まで続き、人口が約10億人増える分だけ喫煙率は下がるが喫煙人口は横ばいの見通しという。また、WHO加盟国が13年に採択した「25年の喫煙率を10年比で3割減らす」との目標について、実現できる国は男性で21%、女性で49%と予測した(平成27年3月)-毎日新聞から


東京オリンピックは、禁煙に

東京オリンピックは、禁煙に

 オリンピックは、禁煙の環境の下で行うようになってきていますが、2020年の東京オリンピックに向けて、屋内の受動喫煙対策を条例化する東京都の動きがしぼみつつある、と報じられています。
 飲食店や宿泊施設の団体が反対し、東京都の検討会も賛否が割れたまま、とのこと。
 昨年夏には、舛添知事が、「議会で条例を通せばできる。是非やりたい。」と話していたのに、都議会自民党から自主的な取組みを促せばよいと求められ、昨年末には、「直ちに条例化はむずかしい」と見送る考えを示しました。せっかく東京都の責任者として言い出したのですから、自分の考えを貫いてほしいと思います。
 WHO(世界保健機関)によると、屋内の全面禁煙政策をとっている国は48ヶ国です。
 オリンピック開催地では、2016年のリオデジャネイロ(ブラジル)が2009年に、2018年冬のピョンチャン(韓国)が今年1月に、すべての飲食店が禁煙になっています。
 このままでは、オリンピック開催都市で罰則つきの法令を定める禁煙五輪の流れが定着している中で、その火を東京で消してしまうことなります。WHOのたばこ規制対策担当者は、東京オリンピックで完全に煙が消えないと、過去の開催地の取組みから大きく後退するだろう、と危惧しています。
 日本で行われている分煙は、健康対策としては効果が上がらず、時代遅れとしています。日本の都道府県では、罰則つきの条例があるのは、神奈川と兵庫だけです。たばこ対策が遅れている日本で、オリンピックを契機に、子どもや若者の健康のためにも、スポーツ選手の健康のためにも、受動喫煙対策がとられることを望みます。 (平成27年2月)-Livedoorニュースから

先進国女性のがん死因、乳がん抜いて肺がん1位に

 米国がん協会(American Cancer SocietyACS)などの研究チームは2月4日日、先進国の女性のがん死因のトップが肺がんになったことを明らかにした。長年にわたり先進国女性のがん死因トップは乳がんだった。
 今回の最新分析は、フランスに本拠を置く世界保健機関(World Health OrganisationWHO)付属機関の「国際がん研究機関(International Agency for Research on CancerIARC)」とACSの共同研究チームが主導して実施した。
 研究チームによると、この順位変動は喫煙の動向を反映したものだという。肺がんは数十年間、先進国と発展途上国の両方で、男性のがん死因のトップとなっている。
 かつて男性の間で根付いていた喫煙の流行は、最近になって女性の間で広がりをみせている。発展途上国の女性のがん死因では、乳がんが依然として1位だった。
 今回の分析結果は、ACS発行の学術誌「CA: A Cancer Journal for Clinicians」と「Global Cancer Facts and Figures」(第3版)にそれぞれ掲載されている。
 分析データは、IARCが2012年に発表した、がんの発生率と死亡率に関する全世界の推計値によるもの。(平成27年2月)-AFPから


「たばこ病」悪化、あるビタミン不足で、慢性閉塞性肺疾患「COPD」の調査結果欧州の研究グループが報告

「たばこ病」悪化、あるビタミン不足で、慢性閉塞性肺疾患「COPD」の調査結果欧州の研究グループが報告

 「COPD」は慢性閉塞性肺疾患の略称。肺気腫を含めた呼吸の能力が落ちてしまう病気を総称したものだ。ほとんどがたばこを原因とするだけに、いわば「たばこ病」として問題になっている。その急激な悪化はよく見られることで、呼吸困難につながり命を落とす場合もある。その背景にはあるビタミン不足があるようだ。
急激なあっかとの関係は?
 イタリア、スウェーデンを含む研究グループが、呼吸器分野の国際誌であるレスピラトリー・リサーチ誌2014年12月13日号オンライン版で報告した。研究グループは97人のCOPDの人の急激な悪化と関係する要因について分析をしている。これまでの報告で低下が見られると疑われていたビタミンDのレベルのほか、前年の肺機能、一緒にかかっている病気、思い切り息を吐いた時の最初の1秒間の呼気量(FEV1)の減少、急激な悪化、入院を見ている。
血液のビタミンD不足が問題 結果として、実に96%で血液の中のビタミンDの不足が確認できた。35%は重度の不足となっていた。COPDだとそもそもビタミンDが不足する傾向にあるわけだ。重度のビタミンD不足になっていると、急激な悪化と関係があった。悪化が起こる確率がおよそ30倍で、入院する割合も約4倍になっていた。ビタミンDはさまざまな病気と関係をしている。注意したい結果だ。
イワシやサケなど魚に豊富 ライフスタイルとの関係は、子どもだけで関係があるという報告もある。ビタミンDを血液中でどう増やすかについては、やはり食品から取ると効果が出そうだという報告がある。イワシやサケ、ニシンをはじめ、魚に豊富と分かっている。たばこをよく吸うようであれば、意識して食べるとよいかもしれない。(平成27年1月)-Medエッジから

橋下徹大阪市長  都島区京橋地域を路上喫煙禁止地区と発表

 橋下徹大阪市長は定例会見において都島区の京橋地域を2月1日から路上喫煙禁止地区に指定する事を発表した。路上喫煙禁止地区は、大阪市路上喫煙の防止に関する条例に基づき設置されるもので、この地区では路上喫煙をしてはならず、違反すると1,000円の過料を取られる。路上喫煙禁止地区には既に御堂筋及び市役所・中央公会堂周辺が指定されており、京橋地域で2箇所目となる。今回、京橋地域のケースは、「京橋地域を路上喫煙禁止地区へ」という声が地元住民から都島区へ、都島区から大阪市へと要望があがっていき、この要望が受け入れられたという経緯がある。橋下徹大阪市長は、この経緯を「地元の人たちの取り組みから禁止地区に至った初めてのケース」とし、「地域のことは地域が決めるという事の象徴例かなと思います」と評価した。この会見で橋下徹大阪市長は「区でまとめたことは、基本的に尊重して進めていく、という事でやっている」との方針を示しめしている。住民の意向が行政に反映された今回の様な事例が増えれば、住民が政治をより身近に感じ、より高い関心をもつようになるのではないか。(平成27年1月)

受動喫煙対策、割れる意見 東京五輪向け、都が検討会 /東京都

 都は22日、2020年の東京五輪に向け、飲食店などでの受動喫煙対策の方策を探る検討会を開いた。4団体から意見を聴き、都医師会が「全面禁煙」を主張した一方、外食産業の団体からは業界が自主的に取り組む「分煙」を求めた。
 検討会は医学や法律の専門家ら12人の有識者で構成。この日は都医師会、都消費者団体連絡センター、全国たばこ販売協同組合連合会、日本フードサービス協会の4団体が意見を述べた。
 都医師会の尾崎治夫副会長は、厚生労働省の資料などをもとに、受動喫煙の被害を受ける場所の1位は飲食店で、2位が職場と言及。「分煙しても喫煙ルームに出入りする従業員や若いアルバイトの健康を保障できない」と指摘し、全面禁煙の必要性を訴えた。
 一方、日本フードサービス協会の関川和孝専務理事は「外食産業は天候不順や円安による食材コストの高騰で厳しい経営を強いられている。全面禁煙は客離れを招き、店舗の撤退の恐れもある」と主張。フロア別の分煙や、個室を禁煙にするか、喫煙にするか、客が決める分煙への取り組みを紹介し、「業界が自主的に取り組む方策の促進を支援してほしい」と理解を求めた。
 検討会は3月をめどに意見をまとめる方針。
 条例を制定して、受動喫煙を規制することについて、舛添要一知事は当面は見送る意向を示す一方、来年度予算案では、外国人の集客に取り組む飲食店やホテルの分煙化モデル事業など受動喫煙防止対策に10億円を計上している。(平成27年1月)-朝日新聞から

路上喫煙処分は適法 最高裁が男性の上告棄却

 指定地区での路上喫煙を禁じる横浜市の条例に基づき、過料2千円の処分を受けた東京都の自営業の男性(64)が処分の取り消しを求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(白木勇裁判長)は7日までに、男性の上告を棄却した。決定は昨年12月18日付。処分を適法と認めた同6月の東京高裁判決が確定した。
 東京高裁判決は、「路上喫煙規制の取り組みは次第に拡大してきたと認められる」とし、「あえて路上で喫煙するなら、その場所が禁止地区か注意する義務がある」と判断。喫煙禁止地区を知らせる路面表示の大きさなどから「(男性が)禁止地区と認識することは困難」として処分取り消しを命じた一審横浜地裁判決を覆し、市の処分を適法と認めた。
 男性は2012年1月、市条例で喫煙が禁止された横浜駅近くの路上で喫煙。過料処分を受けたが、「違反現場が禁止地区とは認識できなかった」として、取り消しを求めていた。
◆横浜市、条例の周知強化
 横浜市は路上喫煙を禁じる条例の周知強化に乗りだしている。昨年6月の東京高裁判決が、今回の過料処分は適法と認めた一方、「喫煙禁止の周知徹底、喫煙者の注意喚起に費用を掛けるのは当然」と指摘したからだ。
 市資源循環局業務課によると、これまで期間限定ながら、京急電鉄や東急電鉄の協力を得て、駅ホームや車両内に条例を周知する広告を掲示。昨年12月からは、観光情報を発信するホームページで市の取り組みを紹介した。さらに今月、地元の情報誌に有料広告を掲載する予定だ。
 また、一審判決で「認識が困難」とされた禁止地区を伝えるシール式の路面表示についても、従来は劣化が目立ったものを交換するだけだったが、地区ごとに一斉貼り替えを進める。市内に6カ所ある禁止地区のうち、2014年度中に2カ所、15年度にも2カ所を刷新させる。将来的には、景観に配慮しつつ、外国人も理解しやすいデザインへの変更も検討するという。
 「処分の適法性が認められた」と判決確定を受け止める横浜市は、今後も違反者を見つけた場合は条例に基づいて過料を徴収する方針。ただ、「より丁寧に条例の趣旨を説明し、PRや表示も充実させて路上喫煙の防止を目指したい」としている。(平成27年1月)-神奈川新聞から

「たばこ病」悪化、あるビタミン不足で、慢性閉塞性肺疾患「COPD」の調査結果欧州の研究グループが報告

 「COPD」は慢性閉塞性肺疾患の略称。肺気腫を含めた呼吸の能力が落ちてしまう病気を総称したものだ。ほとんどがたばこを原因とするだけに、いわば「たばこ病」として問題になっている。その急激な悪化はよく見られることで、呼吸困難につながり命を落とす場合もある。その背景にはあるビタミン不足があるようだ。
 急激なあっかとの関係は?
  イタリア、スウェーデンを含む研究グループが、呼吸器分野の国際誌であるレスピラトリー・リサーチ誌2014年12月13日号オンライン版で報告した。研究グループは97人のCOPDの人の急激な悪化と関係する要因について分析をしている。これまでの報告で低下が見られると疑われていたビタミンDのレベルのほか、前年の肺機能、一緒にかかっている病気、思い切り息を吐いた時の最初の1秒間の呼気量(FEV1)の減少、急激な悪化、入院を見ている。
 血液のビタミンD不足が問題
  結果として、実に96%で血液の中のビタミンDの不足が確認できた。35%は重度の不足となっていた。COPDだとそもそもビタミンDが不足する傾向にあるわけだ。重度のビタミンD不足になっていると、急激な悪化と関係があった。悪化が起こる確率がおよそ30倍で、入院する割合も約4倍になっていた。ビタミンDはさまざまな病気と関係をしている。注意したい結果だ。
 イワシやサケなど魚に豊富 
  ライフスタイルとの関係は、子どもだけで関係があるという報告もある。ビタミンDを血液中でどう増やすかについては、やはり食品から取ると効果が出そうだという報告がある。イワシやサケ、ニシンをはじめ、魚に豊富と分かっている。たばこをよく吸うようであれば、意識して食べるとよいかもしれない。(平成27年1月)-Medエッジから

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